大嫌いって言わないで４

スーパーへお買い物編１ ページ15

午後の食後のお散歩もして車に戻った比与太とAさん


お散歩中の会話で、また距離を縮めた二人なようです。


比与太｢Aちゃん？今夜はなに食べたい？｣

｢ん〜・・・ハンバーグっ！｣

比与太｢っふ(笑)じゃあハンバーグにしよっか！｣

｢ごはん食べすぎちゃうよね〜ハンバーグって｣

比与太｢ははっ(笑)分かる｣


そしてまたドライブをしながら比与太のマンション近くまで行くと

大きなスーパーへ寄り道をしました。


店内で買い物カートを引く比与太と

比与太に手を引かれて歩くAさん


比与太｢Aちゃん？ブロッコリーのサラダにする？｣

｢うんうん！｣

比与太｢じゃあねぇ〜このブロッコリーがいいかな｣


品定めをする比与太の傍らで、お店に並んでいる野菜に目を向けるAさん


近くのトマトを手にとって見ていると

陳列台の反対側から視線を感じました。


｢ん？｣


見れば、そこには綺麗なお姉さんが立っていて

その視線はAさんを見ていました。


不思議に思いチラチラとその人を見ていると

比与太が不意にこちらに向きました。


比与太｢Aちゃん！こっちとこっち、どっちに・・・あぁ！田中先輩！｣

｢え？知り合い？｣

比与太｢うん。会社の先輩っ｣


ということは、Aさんのお兄さんも良くご存じと言うことですね〜。



｢あ、こんにちは。｣


Aさんがペコリと頭を下げると、そのお姉さんも軽く会釈をしました。


田中｢こんにちは。

あら？比与太くんの彼女？｣

比与太｢そうなんですっ！俺の彼女ですっ！｣


比与太は嬉しそうにAさんを紹介しています。


比与太｢Aちゃんです。

駆(かける)先輩の妹さんなんですっ！｣


あ、Aさんのお兄さんて『駆(かける)』って名前だったんですね。

ここへきて新情報！


田中｢えっ！駆の妹さんっ！？｣

｢あ、あの・・・兄がいつもお世話になっております。｣


改めてAさんがペコリとお辞儀をすると、驚いたようなお姉さんは

向こう側からこちら側へとやって来た。


田中｢あなた！駆の妹なのっ！？｣

｢は、はぃ・・・そうですけど・・・｣


キラキラとした目でAさんを見ているお姉さん

Aさんは少しの危機感をいだきました。


田中｢私っ！私ね！駆とは同期で！｣

｢は、はい・・・｣

田中｢新入社員研修では同じグループでぇ〜｣

｢は、はぁ・・・｣


グイグイくるお姉さんと引き気味なAさん。

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