大嫌いって言わないで３ (ページ49)

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｢ナユカさん？｣

ナユカ｢可愛いっ！なんなのっ！？もうっ！｣

｢はぁ？｣

ナユカさんに抱き締められているAさん

何故抱き締められているのかは謎です。

ナユカ｢大丈夫っ！大丈夫よっ！｣

｢えっ？｣

ナユカ｢比与太くんはAちゃんにテクニックを望んでる訳じゃないのっ！｣

｢は、はぁ……。｣

ナユカ｢大好きなAちゃんとひとつになることが、比与太くんには何よりも嬉しいことなんだからぁ！｣

｢そ、そうなの？｣

ナユカ｢うんうんっ！

だからなにも心配しなくてもいいのっ！

全てを比与太くんに委ねてたら良いんだからぁ！｣

｢わ、分かった……｣

ナユカ｢たとえAちゃんがマグロだとしてもイイじゃないっ！｣

｢マ、マグロ？｣

ナユカ｢比与太くんが美味しく調理してくれるから何も問題ないのっ！｣

｢・・・下ネタか？｣

ナユカ｢だから安心してお泊まり楽しんできてね！｣

｢うん、ありがとう。ナユカさん｣

ナユカ｢もぅ！本当に可愛いんだからぁ！Aちゃんはぁ！｣

ナユカさんもそこそこな豊満ぶりで

あなたをぎゅうぎゅうと抱きしめています。

ナユカさんのお胸の間でAさんは考えていました

"『大好きなAちゃんとひとつになることが比与太くんには何よりも嬉しいことなんだから』"

ナユカさんが言ってくれた言葉

Aさんに何か刺さったのかもしれないですね。

そして出来上がった鯛のお刺身

大きなお皿に綺麗に並べられたそれに、皆は歓声をあげました。

『わぁっ！凄いっ！』

鯛を食べながら皆でお酒をのみ始めました。

兄｢最高だな。鯛って｣

ナユカ｢美味しいね～♪｣

比与太｢Aちゃん！お店のお刺身みたいだね！｣

｢そお？｣

比与太｢うちの母だって、あんな大きい魚さばいたところ見たことないよー！｣

兄｢もし仕事クビにでもなったら、ルミさんところでアシスタントにでも雇ってもらえよ？A｣

｢えっ？クビになんてならないわっ！｣

比与太｢もしクビになったら俺のところに永久就職ですよっ！｣

ナユカ｢ふふふ(笑)そうよねぇ～♪｣

兄｢あ、そか。それもそうだな！｣

『あっはっはっはっは！』

和やかな雰囲気のなか、Aさんは一人思うのでした。

"今度は皮付きにして炙ってみるか"と。

どこまでも職人なAさんは、ナユカさんの作った鯛めしをお腹いっぱい食べ

お兄さんの部屋をあとにしました。

帰りはもちろん、比与太と一緒に。