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「この食器素敵!高そう……」


泡をすすぎながら独り言を呟くAさん


通常運転です。


リビングでは比与太が母に捕まって、付き合うことになった経緯を根掘り葉掘り聞かれていました。


「風太君て何歳なんですか?」


突然のAさんからの問いかけに、あたふたしながらも答える風太


風太「ぼっ僕は・・比与太の、2つ下だよ・・」

「そうなんですかぁ〜。じゃあ私よりも年上だぁ〜」


″年下なのか″、と風太君


「風太君て、研究開発されてるんでしたっけ?」

風太「あっ・・・う、うんっ・・・そう」

「へぇ〜。ずっとこもってるんですか?会社に」

風太「うん・・」

「大変ですねぇ〜。だから散髪にもいけないんですか?」

あらあら、Aさん

今日も失礼発言出てますね〜。


風太「さっ、散髪?う、うん・・・人に髪を切ってもらうのはあんまり得意じゃ無くて・・」

「これってパーマ?」


気になっていたことを聞いてしまったAさん


自然に風太の髪に手を伸ばし、フワフワと触っています。

風太「っ!?」


これには風太も一瞬にして固まってしまい

今まさにパニック状態です。


「くせ毛?モフモフ・・・

トイプードルみたいで気持ちいいですねっ!ははっ(笑)」


無邪気なAさんの笑顔にやられ捲っている風太

メガネの奥に隠されたパッチリお目々は白目を剝いています。


「風太君?モフモフ」

風太「あ″・・あ″・・」

「やっぱりパーマネント?これー・・モフモフ」

風太「あ″・・あ、えっと・・・くせ毛」


やっと魂が戻ってきた風太は、言葉を絞り出しました。


「くせ毛かぁ!ふふふ(笑)」

風太「・・・。」


我に返った風太は、自分の頭を撫でているAさんへ視線を落としました。


″いいな・・・兄ちゃん″


昔から愛嬌のある比与太は、ずっと女の子に好かれていました。

しかし風太は大人しい性格で、顔は似てても兄のようにモテたことは1度もありませんでした。

自分を上手くアピール出来る兄に対し

弟はそれが全く出来ない。

母と兄はくせ毛ではないのに、風太だけくせ毛。


いつしか風太は自分の容姿に全く自信を持てなくなり

その代わりに勉強を頑張るようになりました。


その甲斐あってか一流の大学に入り、これまで片手で余るほどの恋愛をしたけれど、どれも全てフラれた結果に終わった風太。

その原因が全て自分の自信のなさから来るものだと分かるのは

少ししてからのお話し。。。

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(プロフ) - けいこさん» 今立ち上げました♪良かったら読んでくださいね(^-^) (2020年3月30日 13時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - marisさん» プレッシャーwありがとうございます♪ (2020年3月30日 13時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - りんごさん» 嬉しいです!ありがとうございます♪ (2020年3月30日 13時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - alexisさん» また次章でも可愛がってやってください♪ありがとうございます! (2020年3月30日 13時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みぃなさん» ありがとうございます♪次章もよろしくお願い致します! (2020年3月30日 13時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/  
作成日時:2020年2月16日 2時

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