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直角90°で謝る比与太に、Aさんは言いました。


「もう用事すんだの〜?」


普通に、釣りゲーをしながらあっけらかんとそう言ったAさんに

比与太は思わず頭を上げました。


比与太「あ、うん。声かけられただけだから。」

「ふぅ〜ん。あっ!鯛ゲット!」


何も気にしていないようなAさんに

少しほっとしたのと、リアクションがなさ過ぎて寂しい気持ちとが混じり合った感じの比与太


釣りゲーをしているAさんの隣に座りました。


比与太「Aちゃん……こんな事ばっかりでごめんね。

でももう昔の俺には戻らないから。

今感考えてみると、前は友達って呼べるような付き合いしてる人ってあんまり居なかったんだよね。

クラブに出入りしてた時は皆『知り合い』程度で。
連絡先も教えなかったし。

仲の良いのは学生の頃からの友達ばっかりで。

今会った子達も、名前すら忘れちゃったよ。


俺って最低……。


でも、それが普通だったんだよね……前の俺は」


大きな音でゲームの音が鳴り響く店内

その中で、比与太は呟くようにAさんにそう話しました。

聞こえていなくても構わないという気持ちで。



「比与太」

比与太「っうん?」

「それが普通じゃないって気付けたんだから良いんじゃないの?」

比与太「Aちゃん……」

「さて!ゲーセン出るか〜」

比与太「っ・・・」


呆れられるとばかり思っていた比与太ですが

Aさんからの言葉に、胸が熱くなりました。


Aさんがさっさとゲーセンを出て行く後ろ姿を追う比与太


愛しさいっぱいのAさんの後ろ姿を見つめながら歩いていると

ゲーセンを出たところに、さっきのチャラコ達が居ました。

チャラコ1「比与太?この人なの?好きな人って」


チャラコが比与太にそう尋ねると、比与太はAさんを守るようにチャラコの前に立ちはだかりました。

比与太「そうだよ。俺のすっごく好きな人」

チャラコ2「すっごく?」


比与太の返事に、チャラコ達は少ししょんぼり


比与太「だから、ごめんね。」


比与太はAさんの手を引くように店から出て行きます。


「比与太?」

比与太「俺はさ!Aちゃんが大好きでたまんないわけっ!」


Aさんの手を引きながら足早に車の方へと歩いて行く比与太


Aさんに背中を向けながら話す比与太は

どこかイライラしているようにAさんには見えていました。

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(プロフ) - けいこさん» 今立ち上げました♪良かったら読んでくださいね(^-^) (2020年3月30日 13時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - marisさん» プレッシャーwありがとうございます♪ (2020年3月30日 13時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - りんごさん» 嬉しいです!ありがとうございます♪ (2020年3月30日 13時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - alexisさん» また次章でも可愛がってやってください♪ありがとうございます! (2020年3月30日 13時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みぃなさん» ありがとうございます♪次章もよろしくお願い致します! (2020年3月30日 13時) (レス) id: 266230131b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/  
作成日時:2020年2月16日 2時

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