大嫌いって言わないで３ (ページ27)

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付き合った記念日、は

抱きしめ合っただけで、ゲームをしていつものように比与太がAさんを家まで送り届けました。

比与太｢Aちゃん？明日も会いに来て良い？｣

Aさんのマンションの前、車を止めた比与太は

Aさんとバイバイするのが寂しすぎて、おもわず明日も会いたいと言いました。

するとAさん

｢えー。明日は買ったばっかりのマンガ読もうと思ってたんだけどー｣

『本当に付き合うのOKしたのか？』というような返事を比与太に浴びせました。

比与太｢えっ……。じゃあ漫画持ってきてうちで読むのは？ね？ね？｣

｢そんなの、比与太がつまんないでしょ？｣

比与太｢大丈夫！俺、漫画読んでるAちゃん見てるの好きだから！｣

一応、一緒に居るときに漫画を傍で読んでいるだけは相手をつまらなくさせる。ということは理解できていたAさんでしたが

比与太もまた、あなたのそばにいられるならと

おかしな返事をするのでした。

｢ん～……マンガ……｣

比与太｢せっかく恋人同士になったのに、会えるときに会いたいんだよ！

今日だって……まだ一緒に居たいけど……本当は帰したくないんだけど……｣

今まで言うのを躊躇っていた言葉も、恋人になった今なら言っても良いかもしれないと

比与太は小さな声で言ってみました。

｢じゃあ…………明日はルミさん忙しいの？｣

比与太｢へっ？｣

｢もし明日なら時間あるのなら、比与太とお家にお邪魔出来ればなぁ～って思ったんだけど……やっぱり忙しいかっ！｣

比与太｢えぇっ！実家に？……あ。｣

″明日も会えるなら是非そうしよう！″と言いかけたとき

比与太の頭には弟の顔が浮かびました。

比与太｢(あ、でももう俺達恋人になっちゃったわけだし。。。いいんじゃね？)｣

一瞬悩みましたが、比与太はAさんに速攻返事をしました。

比与太｢行こうっ！明日実家に！俺から母さんには連絡しとくから！｣

｢でも、ルミさんの都合は？｣

比与太｢あ。。。じゃあ、今電話して聞いてみる｣

｢うん｣

お母さんの予定が空いていることは知っていた比与太でしたが

自分のついた嘘を隠すため、お母さんに電話をかけました。

比与太｢ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ……あ！母さん？俺｣

母『あ、比与太？どしたの？』

比与太｢明日そっち行っても良い？｣

母『休みだし良いわよ。……えっ？もしかしてAちゃんも一緒！？』

比与太｢うん｣

母『大歓迎！おいておいで！』

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比与太｢母さんOKだって｣