大嫌いって言わないで２

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比与太に抱きすくめられたまま、泣いているあなた


比与太の、まるで海面スポンジのような

何でも吸い込んで受け止めてしまうような優しさが

あなたの心を少しずつ溶かしていくのでした。



比与太「Aちゃん・・」

「ｸﾞｽﾝｯ・・。ｽﾞﾙｯ」



比与太はそっとあなたを離して顔を覗き込みます


比与太「泣いた顔も、可愛いよ」

「っ・・・ｸﾞｽｯ」

比与太「でも・・笑ってる顔の方が、もっと可愛いかな(笑)」

「ｽﾞﾙｯ・・」

比与太「どんなAちゃんも、大好き。

っは(笑)なんか、嬉しいな。こんな大人しいAちゃん見るの初めてだから」



泣いているあなたの頬に残る涙を指で優しく拭いながら

愛おしそうにあなたを見つめる比与太


至近距離であなたに触れていることも、見つめることも

そのどれもが比与太には嬉しくてたまりません。


比与太「Aちゃんの涙が止まるまで〜、抱きしめてあげる。

だから、気の済むまで泣いていいよ」


そう言って、再びあなたを抱きしめる比与太


比与太「Aちゃん・・」

「・・・肉」

比与太「・・・うん？」

「肉。・・・食べたい」

比与太「・・・。はぁ？」



突然のあなたの言葉に、慌ててあなたを離した比与太


不思議そうにあなたの顔を覗き込んでいます



「肉」

比与太「肉・・・？でも・・・涙・・」

「肉」

比与太「・・っあぁ〜肉・・・」

「手が止まったままだぞ、比与太」

比与太「う、うん・・・でもぉ・・さっきまで泣いてたのに・・ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ・・」

「あん？あんだって？」

比与太「っ！？・・・も、もう・・涙は止まったのかなぁ〜って・・」

「・・・泣いてないから」

比与太「えっ？」

「私、泣いてないからなっ！」

比与太「っ！？うそぉ〜んっ！マジか・・・」

「っふ(笑)

さっさと手を動かすっ！」

比与太「あ、あいっ！」

「ふふっ(笑)」


涙、止まったみたいですね( *´艸｀)

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