いやだ。【JM】 (ページ6)

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◇ ページ6

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｢俺じゃジミンと違って頼りないかもだけど
Aちゃんに1人で泣いて欲しくない

泣くなら俺がいる時にして…｣

『……っ…ごめん、なさい』

苦しい

悲しい

忘れて欲しくない

私の事だけは忘れて欲しくなかった

私の事だけは絶対に忘れないと思っていた

．

『私のこと…もう思い出してくれないのかな』

｢信じよう……

きっとまた前のジミンに戻るって｣

『……はい…』

“辛かったらいつでも頼って”

そう言って事務所に向かったテヒョンさん

ジミンに忘れてられたら
頼れる人なんて本当にテヒョンさんしかいない

私って本当に全部ジミンだったんだな……

ジミン以外何も知らなかった

ジミン以外私にこんなにも優しくしてくれる人は
居ないと思ってたし

私の心に希望を作ってくれるのも
ジミンだけだと思ってた

．

家に着いても
ジミンがいないせいか
自分の家だって思えなくて

飾ってある写真も
ジミンが履いてたスリッパも

本当は全部違う人のものなんじゃないかと
疑ってしまう

いっそ全部嘘だったらいいのに

夢だったら楽なのに

．

．

『ジミン…

私にはジミンしか居ないんだよ

ねぇ、早く帰ってきてよ』

．