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テヒョンさんの声色から
本気でジミンを心配してくれてるのが伝わる
『……分かりました
でも目が覚めて安全が確認できたら
私にも連絡してください。
…………それだけはお願いします。』
「うん、分かった……ごめんね」
『テヒョンさんは悪くありません
……謝らないでください』
こんな風に冷静を装っているけど
本当は涙を堪えるのと怒りを堪えるのに必死だった
だって私、彼女なのに……
こんなに大変な時に何も出来ないなんて…
「じゃあ、また連絡するね」
『……はい』
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「っ……なんで…なんで…」
もしこのまま目が覚めなかったら
もう二度と会えなくなったら
そう考えるともっと涙が出てきた
その時ふと頭の中に浮かんだ
“Aの笑顔が世界で1番好きだよ
俺、Aを笑顔にさせるために生きたい”
同棲し始めたその日に
ジミンがボソッと呟いた言葉
そうだよね
ジミンが帰ってきた時に笑顔でいなきゃ
ジミンは絶対に戻ってくる
涙がほんの少しだけ乾いた気がした
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作者名:水野 | 作成日時:2021年4月30日 22時