掌 ページ4
Gray Side
「お前もうそのまま風呂入ってこい(笑)」
信ちゃんがそう言うてくれたから、
着替え持って風呂場に向かう。
「ありがとう、」
笑ってそう言えば、三人も笑ってはよ行けって言うた。
シャワー出して、ぼーっと鏡を見つめる。
情けない顔。自嘲気味に笑う。
化粧もボロボロで、目は赤みが残って。
鼻も赤くなってるし、ちゃんと冷やして寝な。
……マネージャーと他のメンバーにも伝えなあかんな。
内は、ちゃんと挨拶できたんやろか。
あの監督も、あの後ちゃんと笑えたんやろか。
「ごめん、」
「……誰に謝ってんの」
誰に言うでもなく呟いた言葉に、まさか反応があるなんて思ってなくて。
「ふは、なんでそこまで入ってきてんねん」
「服勝手に借りるで」
脱衣所から律儀にそう言うすばさんに、いつも勝手に使うやんって笑う。
「……一人で泣くなよ」
そう言い残して影がなくなる。
かっこいいことすんなあ。ちっさいくせに。
シャワーから出れば、三人とも適当にくつろいどって。
「あ、ごめん、誰か帰る？送ろか？」
「俺送って、すまんな」
「ええよ、二人はー？」
「あー……いや、泊まる」
ヨコさんとすばさんは泊まるらしいから、
ケータイと車の鍵持って信ちゃんと家を出る。
「ごめんね、信ちゃん。疲れてんのに」
「お前は俺と外で会ったらそればっかりやな(笑)」
「そうかなあ」
「ありがとうの方が嬉しいわ」
車に乗り込んで、ハンドルを握れば掌が痛む。
……自業自得やな(笑)
アクセルを踏んで、信ちゃんの家に向かう。
「別になあ、お前が思うてるほど周りは迷惑に思うてへんねん。気にしすぎやで」
「……んん、そっか。ありがとう、来てくれて」
「おう」
二十分くらい車を走らせたら、信ちゃんの家が見えてきた。
「ほんじゃ、ヨコとすばる頼むわ」
「ふは、頼まれるわ(笑)」
車から降りる時に、頭をがしがしと撫でられる。
あ、乾かすの忘れてた。
「風邪ひくなよ、そんじゃ」
「おやすみ」
エントランスに入っていく信ちゃんを見送って、
また車を走らせる。
ピカピカと光るケータイ。
あれ、たっちょん？
路肩に停めて電話に出る。
「もしもし、どしたん？」
『んや、ただの電話〜』
特に酔ってる風でもないしどしたんやろ。
とりあえずハンズフリーに変えて、車を走らせた。
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れい(プロフ) - ちょぴさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年10月7日 16時) (
レス) id: 683c6de2e2 (このIDを非表示/違反報告)
ちょぴ(プロフ) - れいさん» ありがとうございます(^o^)これからもたのしみにしてます(^.^) (2017年10月7日 14時) (レス) id: 1aa51b4331 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ちょぴさん» コメントありがとうございます！大変失礼いたしました、変換されるように直しましたので、引き続きお楽しみください（ ; ; ）ご指摘ありがとうございました！！ (2017年10月7日 10時) (レス) id: 3425541c8a (このIDを非表示/違反報告)
ちょぴ(プロフ) - 途中から名前の変換が出来ないです。・°°・(＞_＜)・°°・。 (2017年10月7日 7時) (レス) id: 1aa51b4331 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ハチミツレモンさん» そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)思いつきだけで書いているので私もどうなるか分かりませんが、これからも見守っていただけると嬉しいです！ありがとうございました♪ (2017年9月30日 19時) (レス) id: 683c6de2e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れい | 作成日時：2017年9月23日 16時
