編集作業 ページ15
Gray Side
おいA、って走ってくるすばさん。
……老いたなあ。
「あの、編集……あそこ、切って」
「どこ？」
「……俺がお前好きやったってとこ」
「え、ああ、……分かった」
そういやそんなん言うてたわ。顔に熱が溜まっていくのを感じた。
「勘違いすんなよ、昔のことやからな」
「分かってるわ」
笑って背中を向けて着替えに行く。
あー、はずかし。
着替えて楽屋に荷物取りに戻ればもうみんな帰っとって。
久々に今日の夜一人やなあなんて思った。
「遅くなってすみません、ラストキスの編集で……」
「ああ、こちらにどうぞ」
小部屋に案内されて、パソコンを触る。
……どこから撮られとったんやろ、気付かへんかった。
一通りやり方を教わって、スタッフさんが出ていく。
「終わったらまた声をかけて下さい。」
おお、完全に一人にしてくれるんや。
ヘッドフォン装着して映像を再生した。
「え、こっから？」
パソコンの画面には私んち出てすぐくらいのコンビニからの映像が流れとって。
後ろ姿、ガラス越し、真正面からのアングルもあった。
よお気付かんかったな私。
とりあえず切るだけ切って、時計を見る。
いつの間にか日付け変わっとるやん。
亮ちゃんまでの三人やったから案外すぐ終わった。
スタッフさんに終わったことを伝えて、テレビ局を出る。
……さっむ。
タクシー乗ってケータイを開けば内の番号から不在着信が入ってた。
きてたのは21時過ぎ。もう寝てるかな、って思いながらかけ直す。
『…………はい、』
「もしもし、ごめん寝てた？」
『……や、大丈夫。』
「どしたん」
『社長からドラマのこと聞いてん。……ごめんな』
「……なんで内が謝んねん、悪くないやん」
社長が次の機会作ってくれるって言うてたでって伝えたら笑ってた。
『いつになるかなあ』
「さあ、でもそれまでお預けやな」
『……ご飯も？』
「うん、ご飯も行かへん」
連絡は、って聞いてくる内。別れ際の彼氏か。
「せえへん。次に連絡するときは仕事が決まった時や」
『……そっか』
「ドラマ見るから。頑張ってな」
『うん、頑張る』
それじゃ、って切ろうとすれば、優しい声で名前を呼ばれる。
「なあに」
『Aも、頑張ってな』
「ありがとう、頑張るよ」
大好きやで、姉ちゃんって言って電話が切れた。
久々に姉ちゃんなんて言われたわ、あほ。
一粒だけ、涙が出た。
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れい(プロフ) - ちょぴさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年10月7日 16時) (
レス) id: 683c6de2e2 (このIDを非表示/違反報告)
ちょぴ(プロフ) - れいさん» ありがとうございます(^o^)これからもたのしみにしてます(^.^) (2017年10月7日 14時) (レス) id: 1aa51b4331 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ちょぴさん» コメントありがとうございます！大変失礼いたしました、変換されるように直しましたので、引き続きお楽しみください（ ; ; ）ご指摘ありがとうございました！！ (2017年10月7日 10時) (レス) id: 3425541c8a (このIDを非表示/違反報告)
ちょぴ(プロフ) - 途中から名前の変換が出来ないです。・°°・(＞_＜)・°°・。 (2017年10月7日 7時) (レス) id: 1aa51b4331 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ハチミツレモンさん» そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)思いつきだけで書いているので私もどうなるか分かりませんが、これからも見守っていただけると嬉しいです！ありがとうございました♪ (2017年9月30日 19時) (レス) id: 683c6de2e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れい | 作成日時：2017年9月23日 16時
