音楽番組２ ページ12
Blue Side
ドラマが無くなったことは、みんながショック受けとって。
その中でも一番楽しみにしとったマルはずっと放心状態やった。
「マル、」
「……あ、ごめん、なに？」
「……大丈夫？」
んんん、ってなんとも言えない声を出す。
「結構、クるなあ、」
そう絞り出すように呟いたマルの目は、
笑顔で踊るAを捉えとって。
……本人が笑顔なのが、一番苦しいな。
二人でじっとAを見てると、視線に気づいたAがこっちを見た。
「ふは、なんちゅう顔してんねん。」
ケラケラ笑いながら寄ってきて、マルの顔を両手で包む。
「丸山隆平！よく聞け！」
突然大きな声で目の前に立つマルにそう告げる。
思わず俺もびっくりして目を丸くした。
「テレビの向こう側で笑顔のマルちゃんを待ってるファンの子がいっぱい居んねん！
そんな顔で出てファンの子は喜ぶんか！！」
真っ直ぐマルを見つめてそう言うA。
ちょうど入ってきた大倉と亮もハッとした表情で固まった。
「悲しんでくれてありがとう」
ふわりと笑ってそう伝えるAに、俺たちも笑う。
「……俺の受け売りやんけ」
「あっは速攻バレた(笑)」
べしっとAの頭を叩く渋やんに笑いかける。
その後ろで横ちょと村上くんも笑っとって。
「なんか聞いたことある思うたあ(笑)」
マルもまた、へらっと笑った。
振り付けの確認して、一通りのリハも終わった。
あとは着替えて本番だけ。
「石川さーん、メイクお願いしまーす」
「はいはーい！」
元気に楽屋を飛び出していくA。
みんな昨日のことが気にはなってるけど言葉に出さない。
「おはようございます！今日はよろしくお願いします！」
「よろしくー」
何人かの出演者が挨拶に来てくれて、自分たちも先輩とことかに挨拶行ったりしてたら
化粧ばっちりで衣装に身を包んだAが戻ってきた。
「ただいまあ」
「おはようございまーす！」
……桐山連れて(笑)
「今日も向かい風強かってんなあ」
「横山くんまでそれ言います！？さっきAちゃんにも言われたんすけど！！」
「は、やっぱこいつら兄妹やねんて(笑)」
「顔見た瞬間ですよ！？『桐山向かい風に吹かれすぎやろ』って爆笑されたんすよ！！」
「いやだって最近向かい風に吹かれてへんとき無いやろ(笑)」
「あるわ！！！」
ぎゃーぎゃー言う桐山と別に、他のウエストの子らも来てくれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 155人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れい(プロフ) - ちょぴさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年10月7日 16時) (
レス) id: 683c6de2e2 (このIDを非表示/違反報告)
ちょぴ(プロフ) - れいさん» ありがとうございます(^o^)これからもたのしみにしてます(^.^) (2017年10月7日 14時) (レス) id: 1aa51b4331 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ちょぴさん» コメントありがとうございます！大変失礼いたしました、変換されるように直しましたので、引き続きお楽しみください（ ; ; ）ご指摘ありがとうございました！！ (2017年10月7日 10時) (レス) id: 3425541c8a (このIDを非表示/違反報告)
ちょぴ(プロフ) - 途中から名前の変換が出来ないです。・°°・(＞_＜)・°°・。 (2017年10月7日 7時) (レス) id: 1aa51b4331 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ハチミツレモンさん» そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)思いつきだけで書いているので私もどうなるか分かりませんが、これからも見守っていただけると嬉しいです！ありがとうございました♪ (2017年9月30日 19時) (レス) id: 683c6de2e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れい | 作成日時：2017年9月23日 16時
