拳４ ページ2
Nasu Side
ジャニ勉の収録終わってからすぐ東京戻って、
約束あった食事に行って、終わってタクシー乗って帰ろ思うたら
ヨコから着信があった。
「あいあい、」
『もしもし、ヒナ？お前いまどこおんねん』
「タクシー乗ってこれから帰るとこ」
それならAんとこ行ったってくれんか。
そう言う声が少し焦っとって、
Aに何かあったんや、って分かった。
「分かった、すぐ向かうわ。なんかあってんな？」
『おー、また合流できたら連絡入れて』
はいはい、それじゃ。って切って、
タクシーの運ちゃんに少し路肩に停めてもらう。
「…………出えへんやん、」
何度かけ直しても、Aは出んくて。
とりあえずAの住所伝えて、家まで行った。
変な焦り。なんで電話出えへんねん。
ピンポン押せば、少し時間あいてから出てきた。
「あれ、信ちゃん、どしたん」
「……上がってええか」
真っ赤な目。ボロボロになった化粧。
唇噛んだのか、血が滲んどった。
ヨコに合流できたことを連絡して、ケータイをしまう。
「どーぞ、……ごめんな、ヨコさんたちから行ったってって言われたんやろ？」
「なにがあってん」
「あの、な。……ふふ、ちょっと、待って」
無理に笑って、涙止めようとする。
「笑わんでええから、泣いてええから。
ゆっくり話してみい」
大粒の涙を流しながら、ゆっくり話すA。
＿＿＿教えてくれた内容は、悲惨やった。
「……内は、知ってたんか？」
「たぶん、知らへんかった思う」
私が泣いてんの見て、びっくりしとったから。
そう言うAの座った床のすぐ近くに、内から貰った台本。
表紙に所々濡れた箇所があって、こっちまで悲しくなった。
「ごめんな、信ちゃん、疲れてんのに」
「ええって。今はそんなん気にすな」
こんな時まで俺の心配してくれて。
なんでこんなに優しくて努力家なやつが、
こんな報われへんのか分からへん。
「……社長が、約束してくれたから。
『必ず、また共演する機会を作るよ』って。」
ただ、ちょっと、まだ前は向かれへんなあ。
そう呟いて、また涙を流す。
Aの掌を見た瞬間、思わず力いっぱい抱きしめた。
いつもみたいに、痛いわって笑ってくれたら良かった。
静かに声を出さんと、震えて泣くから。
Aから見えへんことに甘えて、俺も少し泣いた。
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れい(プロフ) - ちょぴさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年10月7日 16時) (
レス) id: 683c6de2e2 (このIDを非表示/違反報告)
ちょぴ(プロフ) - れいさん» ありがとうございます(^o^)これからもたのしみにしてます(^.^) (2017年10月7日 14時) (レス) id: 1aa51b4331 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ちょぴさん» コメントありがとうございます！大変失礼いたしました、変換されるように直しましたので、引き続きお楽しみください（ ; ; ）ご指摘ありがとうございました！！ (2017年10月7日 10時) (レス) id: 3425541c8a (このIDを非表示/違反報告)
ちょぴ(プロフ) - 途中から名前の変換が出来ないです。・°°・(＞_＜)・°°・。 (2017年10月7日 7時) (レス) id: 1aa51b4331 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ハチミツレモンさん» そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)思いつきだけで書いているので私もどうなるか分かりませんが、これからも見守っていただけると嬉しいです！ありがとうございました♪ (2017年9月30日 19時) (レス) id: 683c6de2e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れい | 作成日時：2017年9月23日 16時
