倉安 お泊まり４ ページ38
Green Side
Aが風呂に入った後、ヤスに酒を持っていく。
「おーありがとう、大倉明日何時から？」
「俺はなあ、えーっと……10時やな。
…………ってヤスも一緒やん」
「あれ？ほんま？」
マネージャーにラインしとこ〜って言うてケータイを出してパッパッと文字を打つ。
送信し終わったヤスが、あ、見て見てって画面を見せてきた。
そこには、抱き合って寝とる俺と亮ちゃん。
「え、なにこれ？俺こんなんしてへんで？」
「Aんちやろこれ(笑)送られてきてんで」
「えー？俺ソファで寝た気がすんねんけど」
寂しくなってベッドに潜ったんかな？
もう覚えてへんわあ(笑)
なんかハート書かれとるし、なんやこれ(笑)
「んでこれ、さっき夜景見に行ったやつ」
見せてくれた写真には、綺麗な夜景と振り向いたA。
「へえ、いい写真やん！」
「やろ〜？お気に入りやねん〜」
「ほんまにデートやな、落とそ思うたやろ(笑)」
「Aを！？ないない！絶対ないわあ！」
Aは妹みたいなもんやん！ってめっちゃ笑いながら首を振りまくる。
「でも俺たまーに思うで？
Aと会うのがもっと後やったら好きになっとったんかもって」
「ええ？んんん、……ごめん、俺は分からへんなあ(笑)」
「だってA普通にめっちゃ可愛いやん？
性格もスタイルもノリもええやん、
喋らんかったらほんまめっちゃ可愛ない？」
いや可愛いし性格とかもええけど……って首を傾げるヤス。
そんな共感されへんかな？みんな同じ気持ちやと思うてたけど。
「あかん、どう頑張っても可愛い妹やわあ」
「うーん、そっかあ？」
「たぶんその気持ちが分かるんは亮やで(笑)」
「あー！そうかも！ヤスは横山くんたちタイプか！」
横山くんとか村上くんたちは完全に兄貴目線で可愛がってんねんな！
俺と亮ちゃんは友達目線やからやわ！
あーなるほど！すっきりした！！
「……あれ、ほんならすばるくんたちは？」
「二人は新種やで、友達の妹やと思うてるから(笑)」
「？……あ、横山くんの妹ってこと？(笑)」
「そうそう、どっちにもなれんねん(笑)」
そんな会話しながら飲んどったから、まあ酒が進む進む。
しょーもない会話しとったら、Aが風呂から出てきた。
「お風呂ありがとう〜」
「んっは、お前めっちゃ服でかいやん！」
「これ絶対太っとったときのやろ、
ズボン落ちてくんねんけど(笑)」
「痩せとった時の出すわ(笑)」
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作者名：れい | 作成日時：2017年8月25日 1時
