全員もれなく変なやつ２ (ページ29)

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反省ページ29

Orange Side

「俺今日なんでも言うこときく……」

そう言うたたっちょんはその後も凄くて、
Aに温かいお茶持っていったり、ブランケット掛けたり、

頻繁に痛ないか確認したり。ずっとAの隣に引っ付いて離れへんかった。

収録中もAの横キープしとったし(笑)

「そんなしてくれんくてええよ、ありがとう」

なんて困ったAが言うても負い目を感じた大倉は必要以上にAを構って。

……終いには、大倉がトイレへ行った瞬間に俺に助けを求める始末。

「……どうしたら普通になる思う？」

「気の済むまで面倒見てもらったらええやんか(笑)」

「甘やかしてって言うたの真に受けとるんやと思うねんけど、……」

あ、それであんな引っ付いてんのか。ってやっと分かった。
てっきり罪滅ぼしのつもりで世話焼いとるものやと……。

話しとると大倉が帰ってきて、真っ先にAの近くに歩いてくる。

あれ、でもなんかさっきと空気がちゃう、かなあ？
なんか肩落としてはるわ(笑)

「A、」

「ちょ、大倉？そんなずっと近くおったらAも気疲れするって……」

とりあえず助け舟を、と思って言葉を発するけど大倉はAから目を逸らさへん。

「……あのな、A、聞いて？」

うん、なあに、って優しく聞きながら大倉に近付くA。
そしたらぽつぽつと話し出した。

「……甘やかして、って言うたやん？
俺、意識してAを甘やかしてあげれたこと無いねん。
やからどうしたらええか分からへんくて困らせてもうた…ごめんなあ」

眉毛を八の字にして笑う大倉に、想像通りで俺とAも笑う。

「ふは、冗談やで、甘やかしてってやつ」

「いつも充分に甘やかしてもらってるもんなあ？(笑)」

うん、いつも甘やかされてんでって言うAに、
大倉はまた顔を曇らせる。

「こんな時くらいほんまに甘やかしたろって思うたんやけど、分からへんくって……」

その辺の女の子より長いことおりすぎて甘やかし方分からへんねん、ってしょぼんとしながら言う。

「やから、ごめんなあ、」

「うん、もう無理せんでええよ、大丈夫やから」

仲直り～ってAがハグしたら、大倉もハグし返して。
それがなんか可愛くて、二人まとめて俺もハグした。