収録７ ページ28
Green Side
「ごめん、ほんまごめん、」
「お前なあ……」
「ええねんええねん、ごめんな、なんかやっぱり言いづらくてさ(笑)」
三十路きて何言うてんねんって話やけど、って矢継ぎ早に言うAにまた申し訳なくなる。
30過ぎとってもそりゃ言いづらいよな、年齢関係ないよな、ごめんな。
「……Aはこう言うてるけど、お前聞き方どうにかせえよ」
「うん、ごめん……」
「もうほんまに大丈夫やから、そんなしょぼんとせんといて(笑)」
そう言うて頭を撫でて励ましてくれるA。
情けないけど思わず泣きそうになる。
「……ふ、なに泣きそうになってんねん(笑)」
「ごめ、ほんま俺ひどいこと言うた……」
「ひどいことなんか何も言うてへんやん」
「おーおーもっと謝っとけ謝っとけ」
「信ちゃんそんな言い方せんの〜」
ちょこちょこと俺から離れてソファに座るA。
それを見計らってヤスが俺に近付く。
「……あんなん言うてるけど、さっきまで薬効かへんくて冷や汗ダラダラやってん。
渋やんが薬貰ってくれたおかげで今こうして笑えとるけど、
収録の前からずっとしんどそうやったから。
頭ごなしに怒るんやなくて、ちゃんと話聞いてやり。」
「……せやな、ほんま情けないわ……」
話してると、亮ちゃんも俺の近くに来る。
「俺らは痛さ分かってあげられへんけど、毎月この付近になったら気にしてやって。
男に混じってるけどAも女の子やからさ。
あいつ、ほんまは毎回しんどいはずやねん。
…………それと。
ごめん、俺もさっき強く言い過ぎた」
それだけ言うてまた離れていく亮ちゃん。
そうやんな、ごめんな、A。
そう思うてAに近付いてお腹を撫でる。
「ごめんなあ……」
「お腹に言うてどうすんねん妊娠してへんわ」
「俺今日なんでも言うこときく……」
「じゃあ頻繁に連絡無しで家来るんやめて」
「それは無理」
「なんで！？」
それ以外にしてって言うたら少し考えて。
「ならめっちゃ甘やかして」
「……よーしよしよしよし」
「ムツゴロウさんやんけ。
んー……やっぱ普通でおって(笑)」
ふにゃ、って笑ってこっち見てくるから、
とりあえず頭撫でといた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 193人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れい | 作成日時：2017年8月25日 1時
