松原. カラオケ２ ページ11
Nasu Side
すばるとカラオケ行く予定やったはずやのに、Aから電話きて待っとけ！言われて。
大人しく待っとったら二人揃って登場しよった。
まあそのままの流れで三人でカラオケ行くことなった。
「なあなあ、信ちゃん」
「おー？」
「あのな、私さっきうどん屋さんでいっぱい食べてきたで！」
「ほんまにいっぱい食うてきたんか？」
私いっぱい食べたやんなあ？って運転席のシートに引っ付いてすばるに確認する。
ほーう、二人で食いに行ったんや珍しい。
綻ぶ顔を抑えずすばるを見ると眉間に皺を寄せて目を合わせてきた。
「……おー、食うてた食うてた」
「偉いやんか！二人で行ったんやあ？」
「せやで、ご馳走してもろうてん〜」
ええやろ〜って笑って言うこいつ。良かったなあ！言うたらすばるに、
こいつ30過ぎてるんやから甘やかすなって言われる。
「俺よかお前のんが甘いやんけ」
「俺は誰にも甘いことないわ」
「メンバーみんな私には昔からずーっと甘いで？甘やかされてるもん」
自覚あんのかい。間違ってへんけど。
こいつは自分に厳しすぎるから周りが甘やかしてんねん。言わへんけど。
「……あ、ここでええ？」
「えんちゃう？行こうや」
車を停めて店内へと前へ歩くすばるの後ろをAと俺が並んで歩く。
「そや、A」
「んー？」
「髪、似合うてるやん」
そう言うて頭をガシガシ撫でてやると少し照れた顔で、
「……めずらし、ありがと(笑)」
言うてくれへんかと思うてた、なんて言う。
言うつもりなんて無かってんけどな。チラチラ見てくるから言うてもうたわ。
先に受付に行ってたすばるの近くに行く。
「何時間？」
「三時間」
「……でお願いします」
ルームプレートを受け取って部屋まで歩く。
「信ちゃんこっちやで」
「お前どこ行こう思うてんねん」
「すばさんそっちちゃう」
「お前もどこ行こう思うてんねん」
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作者名：れい | 作成日時：2017年8月25日 1時
