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「Aがあの日の記憶が無くなったって聞いてびっくりしたよ。そんな事あるだなって」
大我は倒れ込む私にしゃがみ込み目を合わせて話し始めた。
「そしてあの日から10年後の日急に記憶が戻ったって聞いて、俺はもうAを近くに置いて置かないとダメだと思ってさ」
『あの写真は？何十枚とある私の写真！』
「写真まで見られたのか〜。俺爪が甘いな」
大我は鼻で笑い、私を立ち上がらせた。
「正直に言うよ。俺はAにストーカーしてた。中学から今まで」
微笑みながらそう話す彼。表情が一切変わらない彼に私は恐怖で動けなかった。
「ストーカーしてるところを君のお姉さんに見られてさ、お姉さんに凄い怒られたよ。正義感強いよねあの人。そしてAに会うなって言われた瞬間さ、ああ邪魔だから殺そうって」
『そんな事で、、、』
「そんな事？俺にとっては問題だよ？」
『私が記憶が戻ったらどうするつもりだった？』
「うーん、諦めて自首するよ。でも、今は警察も誰もいない。2人だけ。意味分かるよね？ははははっ」
大我は歯を見せて笑った。
『殺す、、、の』
「仕方ないよね。一緒に死のうA」
大我はポケットから小さなナイフを取り出した。
『い、、、嫌だ、、、っ！』
あの日と一緒だ。状況も。私はこの人に勝てない。
私は目をつぶった。もう死ぬんだ。涙を流しナイフが振り下ろされるのをただ待つしかない。その一瞬を待った。
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こむぎこ(プロフ) - あいうさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです。是非最後までお楽しみ下さい！ (2021年9月6日 12時) (
レス) id: 7d1d2a645b (このIDを非表示/違反報告)
あいう - 続きめちゃくちゃ気になります！投稿楽しみにしています！ (2021年9月5日 22時) (レス) id: 4ed489a526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむぎこ | 作成日時：2021年8月17日 20時
