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「まず、、、あの写真に映る男は、、、僕です」
山田さんは下を向きながら言った。
『えっ、、、』
私は言葉に詰まった。山田さんとは10年前に会った事がないはず。
「僕はAさんのお姉さん美月と真剣に付き合っていました」
山田さんからは涙が出ていた。拳をギュッと膝に乗せている。肩は震えていた。
『あ、、、姉と付き合っていたん、、、ですか？彼氏が居ると聞いた事がない、、、』
「私は当時彼女の一つ上の大学生でした。彼女とはオープンキャンパスで知り合い付き合いました。Aさんの両親は僕の事を知っていました」
姉はこの人と同じ大学に行こうとしていたんだ。
「そして、事件当日が私の誕生日でAさんの家に招待されていました。その日に改めてご家族の皆さまに挨拶しようと思ってたんです」
『、、、そういえばあの日何も無い日なのに、母が凄い料理をしていた気が、、、』
事件前に私はキッチンに飲み物を取りに行くと母の作る豪華な料理が並んでいた気がする。
「そう、、、だったのですか、、、。そして、約束の時間に家の前に着くと家の中は真っ暗で、不安に感じ、、、中に入ると、、、ああああっ！」
山田さんは頭を抱えて叫んだ。
『山田、、、さん、、、』
「すみ、、、すみません、、、思い出しただけでも、、、」
『、、、山田さんは犯人、、、じゃないのですね？』
「ちがっ、、、違う！僕は、、、美月の遺体。ご両親の遺体。そして、呆然と立ち尽くすあなたを見て咄嗟に逃げてしまったんだぁっ！！」
山田さんは立ち上がり泣き叫ぶ。私は怒りを感じた。
『何故、すぐに逃げたんですか！！通報すれば犯人がすぐ捕まっていたかもしれないのに！』
私は声を上げた。立ち上がりたくても手足が縛られて動けない。
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こむぎこ(プロフ) - あいうさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです。是非最後までお楽しみ下さい！ (2021年9月6日 12時) (
レス) id: 7d1d2a645b (このIDを非表示/違反報告)
あいう - 続きめちゃくちゃ気になります！投稿楽しみにしています！ (2021年9月5日 22時) (レス) id: 4ed489a526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむぎこ | 作成日時：2021年8月17日 20時
