本とコーヒーと君 (ページ21)

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古書堂へ行かなくなって一か月が経った。

このまま彼女の顔も忘れていくだろう。そう思っていた。

でも、全然忘れられない。たかが一ヶ月。なのに彼女への気持ちは深まる一方だった。

髙地「、、、と、ほくと？おーい北斗！」

「うぉ！びっくりした」

髙「びっくりしたはこっちのセリフだよ。最近すげーボーっとしてるよ？」

「ごめんごめん」

記者「インタビューつづけますね？」

「すみません。お願いします」

今日は、髙地と雑誌撮影とインタビューがあった。

最近、自分でも上の空なのは分かっていた。

それだけ好きだったのか俺

記者「それでは、お2人の好きなタイプを伺ってもいいですか？」

髙「好きなタイプかあ〜歳上で明るい方がいいですね」

記者「松村さんは？」

「俺は、、、本を大事に読む人。明るくて話していて楽しくて自分を癒してくれる。美味しいコーヒーを淹れてくれる、、、方です」

記者「、、、凄い具体的」

髙「あ、あははは、北斗そんな子好きなのか〜初耳」

ちょっと変な空気が流れてしまった。具体的すぎて、俺に彼女が居るみたいな感じになってしまったと思う。

雑誌に載る際はオブラートに包んで載せてくれると思うけど。

ちょっと重症だ俺。