文句の多いお方 ページ7
「ずっと前に戦ったわよね？」
「ああ、あの時はピーターに邪魔されたけど」
カスピアンは剣を振り上げ、Aに切りかかった。
Aはにやっと笑うと短剣で受け止めた。
しばらく剣が交わる。
最後に、カスピアンの剣が音をたてて弾き飛ばされた。
周りから歓声が上がる。
「やっぱり敵わないな」
「そりゃ、めったなことで付き人にはなれないわよ」
Aは短剣を鞘におさめた。
「そこまでだ。仕事に戻れ！」
ドリニアンが命令し、水夫たちはばらばらと散って行った。
「陛下方」
一人の水夫がAとエドマンドに、飲み物を渡す。
「ああ、ありがとう」
「ありがと」
二人は飲み物を飲みながら、ルーシィの隣に腰かけた。
「ねえ、この世の果てまで航海をつづけたら、私達・・・崖から落ちるの？」
ルーシィが二人に尋ねた。
「その心配をしてる割には、楽しそうだけど？」
「安心しろよ。まだほど遠いから」
「まだそんなくだらないこと言ってるのか？」
濁り色の金髪の男の子が、甲板に上がってきた。
「そういえばあの子、誰？」
Aが男の子を見て言った。
「いとこのユースチス。嫌なやつさ」
エドマンドが顔をしかめて答えた。
「気分は良くなった？」
「ああ、身体が強いからね。君たちが看病してくれなくても」
「船酔いぐらいで看病されてちゃ、この先身が持たないわよ」
Aがカップを傾けながら言った。
「私はアスランの付き人、A。ま、よろしく」
「よ・・・よろしく」
ユースチスはとまどいながら答えた。
「ふらつかず、歩けるようになったな。慣れたかい？」
リーピチープがいつのまにか傍にいた。
「なれるも何も！さっきは驚いただけだ。僕はよく倒れるんだ・・・勘が鋭すぎて」
エドマンドが飲み物を吹き出しそうになった。
ルーシィとAが笑いをこらえる。
「はて、何処も鋭くなさそうだが」
リーピチープが不思議そうに、ユースチスを上から下まで眺めた。
「今に見てろ！文明社会を見つけたら、イギリス領事館に電話して、誘拐罪で逮捕させてやる！」
「誘拐だって？」
ユースチスは、後ろにいたカスピアンとぶつかった。
「おかしいな。助けたつもりなのに」
「助けてくれなんて頼んで無い！」
「はっ、そうか」
「じゃああのまま海の中で、溺れさせた方がよかった？」
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c-chan=∞『CloveR』 - いえいえ。 続きを見れるだけでも嬉しいです！ これからも頑張ってください！ (2015年1月3日 22時) (
レス) id: 336e66950f (このIDを非表示/違反報告)
月姫(プロフ) - c-chan=∞『CloveR』さん» ありがとうございます！続き楽しみにしてくださっているのに、遅くて申し訳ないです・・・！ (2015年1月3日 10時) (レス) id: b69aaedff2 (このIDを非表示/違反報告)
月姫(プロフ) - リンリンさん» ありがとうございます！更新遅くてすみません・・・ (2015年1月3日 10時) (レス) id: b69aaedff2 (このIDを非表示/違反報告)
c-chan=∞『CloveR』 - 続きどうなるんですかねー。 めっちゃ気になります！その為にも頑張って書いてください！応援してます！ (2015年1月3日 2時) (レス) id: 336e66950f (このIDを非表示/違反報告)
リンリン(プロフ) - 続きめっちゃ気になります！頑張ってください( *´艸｀) (2014年12月31日 1時) (レス) id: ca6816fec9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月姫 | 作成日時：2014年1月11日 12時
