信じる以外脳がありませんから ページ6
「空と海落ち合うところ、波かぐわしくなるところ、夢うたがうな、リーピチープ。
求めるものを見つけるは、ひんがしのいやはての国・・・」
「素敵な歌ね」
ルーシィにこえをかけられ、リーピチープは驚いて飛び上がった。
リーピチープは竜の頭のところで、角に寄りかかって歌っていた。
「ああ、ありがとうございます」
リーピチープは、Aとルーシィのそばへ寄った。
「若い頃、ドリアードに教わった歌です。意味はわかりませんが、ずっと頭に残っていて・・・」
「離れ島諸島の向こうには何があるの？」
ルーシィはそちらに興味があるようだ。
「さあ・・・東の果てはこの世の果てだと聞いていますがね。アスランの国だと・・・」
「そんな場所、本当にあると思う？」
「まあ、信じる以外脳がありませんから」
「それが貴方のいい所よ」
Aがリーピチープに微笑みかけた。
「そこまで行けるかしら？」
ルーシィは少し不安げに尋ねた。
「さあ、いってみないとわかりませんね。いつか見られると、いいもんです」
リーピチープは頭を下げると、「では」といって立ち去ろうとした。
「待って、リープ」
Aが呼びとめた。
「その歌を教えたドリアードの名前、覚えてる？」
「ええ・・・確か、シレイナです」
「やっぱりあの子か・・・ありがと、リープ」
「では、陛下」
リーピチープは下に降りて行った。
「見て！」
ルーシィが声を上げた。
船腹のあたりを、水の精が泳いでいた。
きらきらひかる滴をはねかして、とても綺麗だ。
水の精はAとルーシィに手を振って、挨拶した。
二人は手を振り返した。
「行きましょう、カスピアンとエドマンドの、剣の練習が始まるわ」
二人は甲板に降りて行った。
金属音が重なる。
カスピアンとエドマンドは剣を振りかざし、剣と剣とがぶつかりあっている。
剣をふるったり交わしたり、二人とも素早い。
そのうちカスピアンが、エドマンドの喉元に剣を押し当てた。
水夫たちは拍手をする。
「随分強くなったな」
「そうみたいだね」
「あのね、エドマンドの方が年上なのよ？」
Aが呆れたように言った。
「A、やらないか？」
カスピアンが再び剣を持つ。
「ええ、別にいいけど？」
Aは自分の短剣を抜き、カスピアンに近づいた。
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c-chan=∞『CloveR』 - いえいえ。 続きを見れるだけでも嬉しいです！ これからも頑張ってください！ (2015年1月3日 22時) (
レス) id: 336e66950f (このIDを非表示/違反報告)
月姫(プロフ) - c-chan=∞『CloveR』さん» ありがとうございます！続き楽しみにしてくださっているのに、遅くて申し訳ないです・・・！ (2015年1月3日 10時) (レス) id: b69aaedff2 (このIDを非表示/違反報告)
月姫(プロフ) - リンリンさん» ありがとうございます！更新遅くてすみません・・・ (2015年1月3日 10時) (レス) id: b69aaedff2 (このIDを非表示/違反報告)
c-chan=∞『CloveR』 - 続きどうなるんですかねー。 めっちゃ気になります！その為にも頑張って書いてください！応援してます！ (2015年1月3日 2時) (レス) id: 336e66950f (このIDを非表示/違反報告)
リンリン(プロフ) - 続きめっちゃ気になります！頑張ってください( *´艸｀) (2014年12月31日 1時) (レス) id: ca6816fec9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月姫 | 作成日時：2014年1月11日 12時
