story 23 ページ23
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＿＿ ﾋﾟﾛﾝｯ
＿＿＿ﾋﾟﾛﾝｯ、＿＿ﾋﾟﾛﾝｯ
不規則になり続ける通知音に起こされ、んん、という唸りと共に薄らと目を開ける。カーテンの隙間からは日差しが差し込んでいて、嫌な予感がした私はすぐに首を動かし時計を確認した。
(……うっわ、やばい、寝すぎた)
時計の短針は1と2の間を指していて、そしてこの日差しを考えると今が昼間だと認識する他なかった。だからといって前のように飛び起きる訳でもない。今日は土曜日、つまり仕事も休みなのだ。
だが、寝起きで働かない頭ながらも、寝すぎたな、ということは理解出来た。そして未だにピントの合わない視界をそのままに、ベッドから体を起こし暫く呆然とする。少しだけ視線を動かすと、今だ記憶に新しいツーマンライブのグッズが目に入った。
(……もう1週間も経ったんだ、あれから)
今でも鮮明に思い出せる、あの時の光景。だがそんなことはお構い無しに、次の日からは社畜の日常に戻された訳で。繁盛期も被り怒涛の日々を送っていた結果、あっという間に1週間が過ぎ去っていたのだ。
＿＿＿＿ﾋﾟﾛﾝｯ、＿ﾋﾟﾛﾝﾋﾟﾛﾝﾋﾟﾛﾝﾋﾟﾛﾝ
「……ッたく、誰…！」
大人しくなったかと思ったスマホが、また通知音で五月蝿く鳴り出した。急かされるような通知の連続に、勢いよくスマホを手に取る。そのまま通知の正体を確認すると、大方予想のついていた人物で思わずため息が漏れた。
成瀬A、今日仕事休みだよね? 13:28
成瀬おきてる? 13:35
成瀬おはようございまーーーーーす 13:35
成瀬なるせでーーーーーーーーーす 13:40
まさかとは思ったが、ここまで来るとなんなら納得してしまった。この4通が来た後、ここからはスタンプの連続。今私が確認したことによりスタンプの送信は止まったが、寝起きの今 文字を打つ気にもなれない私はそのまま通話を開始した。
「……もしもし？」
『っふはは、寝起きだろ今』
「うるさいな、寝起きだけど…何かあったの？」
『んー…てかA、確認だけど今日仕事休み？』
「うん、休み。」
1コール後すぐに聞こえてきた声はハキハキとしていて、何やら元気そうで。なんとなくだが、眠ってなさそうだなと思った。寝起きで無気力の私はそこに突っ込む気力もなく、そのままなるせの言葉を待つ。
『……いやあのさ、暇なんよ、俺。』
……ああ、どうしよう。至極どうでもいい。
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こんぺい - 最推しの小説を探しててやっと見つけることが出来ました！！！出会えたこの作品と作者様に感謝です、、、、 (2021年11月23日 23時) (
レス) id: 08c835e323 (このIDを非表示/違反報告)
美波(プロフ) - 本当に好きです！この作品！！ (2021年8月30日 4時) (レス) id: 17ad6f88d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら - 続く、、続く、、更新めっちゃ頑張ってください、、（なんかプレッシャーになってたらすいません） (2021年6月27日 4時) (レス) id: f269c77d86 (このIDを非表示/違反報告)
小梅 - なぜ今まで読んでいなかったんだ…… めちゃくちゃ面白くて続きが気になります！ (2021年6月21日 18時) (レス) id: 7947c0ed70 (このIDを非表示/違反報告)
涼 - あらなるがかわいすぎる...更新頑張ってください!!! (2018年8月24日 13時) (レス) id: d379028483 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑞乃。 | 作成日時：2017年11月10日 22時
