四六時けんきゅー所！ (ページ18)

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依頼が十五つページ18

葉鳴side

また、まただ。

この前と同じような、ゆらゆらと水の中を漂っている感覚がする。

前とは違うところと言えば、ちゃんと地面があることだろうか。

それに明るく、周りを見渡せる。

というか、立っているのに漂っている感覚がするというのは、何とも不思議なものだ。

閑話休題。

俺がふらふらと、特にどこに行くでもなく歩いていると、白衣を着た女…？の人が立っていた。

その人は、俺を見つけると話しかけてきた。

？｢やぁ、初めまして…ではないか。久し振り？と言っても、僕が一方的に知ってるみたいな状態なわけだけど。｣

壱｢いや、え…と、誰ですか？」

聞き覚えのある声ではあるんだけどなぁ。

？｢あぁ！そういえば言ってなかったね。あれ、言ったけど聞こえなかったんだっけ？記憶が少しあやふやだなぁ。｣

壱｢話そらそうとしてます？」

タチバトワリ
？｢あぇ、ばれたか。ごめんよー。僕の名前は、立羽永遠里！能力はぁー、秘密！｣

何というか、思ってたよりも元気な人だなぁ。

それに、なんとなく

壱｢白衣が、秋人さんの着ているものに似てる…。」

そう、同じではなく、似てる。

こう、秋人さんの白衣は少し赤みがかっているのに対し、永遠里さんの白衣は真っ白なのだ。

永｢…………。｣

かなり小声で言ったつもりだが、聞こえていた様だ。

無言で、じっと、こちらを見ている。

何か、まずいことを言っただろうか？

壱｢ど、どうかしましたか？」

永｢いや、ごめん。何でもないよ。気にしなくていいからね。てか、そんなことよりもそろそろ起きる時間だよ。早くいきな、みんなからのお説教が待ってるよ。｣

あからさまなくらいに話題をそらされた。

俺はそれを敢えて、無視する。

壱｢うぇ、お説教…。ま、ここにずっと居るわけにも行きませんし、そろそろ行きますね。」

永｢うん、じゃ、また気まぐれで君が寝た時にでも会いに来ようかな。またね！｣

永遠里さん、俺にいったい何を知れと言うのですか？

手探りで見つけて…その先に何があるんですか？

でもまぁ、俺、気遣いができない人間ではないので、安心してくださいよ。

最後に貴女が言った言葉、聞こえましたから。

『君なら、全部知って、気づけるかもね。』

ま、少し大変な依頼、ですね。