第4話 ページ4
「5人。」
し「嘘はつかなくて大丈夫ですよわかってますから
80人は喰っていますよね?」
そういうが鬼は殺したのは5人だと言い続ける。
『おれたちは西の方から来たんだよ。大量に繭がぶら下がってた。中の人は全滅。そこだけでも14個。ということは14人死んでるんだよね。』
笑って話してはいるがAの目は鋭く鬼を見つめている。
「そんな数確認してどうすんのよ」
し「お嬢さんは正しく罰を受けて生まれ変わるのです
そうすれば私達は仲良しになれます」
「罰?」
『人の命奪っておいてなんの罰もないなんてありえないよねぇ。おれが拷問してあげる。一緒にがんばろー』
Aは抑揚のない声で話しかける
「冗談じゃないわよ!死ねクソ野郎!」
そういって鬼が繭で攻撃を仕掛ける。
--蟲の呼吸 蝶ノ舞 戯れ--
し「仲良くするのは無理なようですね 残念残念」
「(見えなかった…でも頸は斬られてない)」
『だめだめ、頸は斬られてなくてもきみは助からないよ。』
「…え?(ドクン!!!)」
鬼は自分の状況を理解出来ぬまま死んで行った。
し「私は柱の中で唯一鬼の頚がきれない剣士ですが鬼を殺せる毒を作ったちょっと凄い人なんですよ」
『しのぶ…もう死んでるから聞こえてないと思うよ。。』
し「そうでした。うっかりです」
そういってしのぶは自分の拳を頭にコツンとあてた。
『さてと、繭の中の隊士は無事かな。』
刀で繭を突き刺すと素っ裸の隊士が出てきた。
『わぁ、ちょっとこれは恥ずかしいかも…』
自分の状況に気づいた隊士は大事なところを隠して静かに涙を流していた。
『(ズキン)…くそっ』
鬼と対峙しアドレナリンが出ていたが、戦いが終わった今、気づかなかった痛みが顔を出してきた。
気づけばAは尋常ではない汗を流していた。
し「ちょ、!酷い汗。…そうでした、今日は出かけていてそのままの任務だったので痛み止め打ってませんね」
『だい、じょうぶ なんとかなる それよりも次の鬼だ。』
Aは汗をぬぐいながら歩みを進める。
し「でも…!その左肩の傷、相当痛みますよね…?毎晩痛み止めを打たないと…」
『これが終わったらたのむよ。なんかさっきから変な鬼の気配がしてる…』
し「仕方ないですね。無理だけはしないで。」
そういってしのぶは手ぬぐいでAの汗を拭く。
『ありがとう。行こうか。』
2人は謎の鬼の気配を追った。
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作者名:まるも | 作成日時:2023年6月7日 8時