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第2話 ページ2

『ふぅ、、おなかいっぱい。アオイのご飯は毎日おいしいねぇ。』

ア「ふふっ、ありがとうございます!」

Aは満腹になったお腹をさすりながら食器をさげにむかう。

し「さて、A今日はどこへ行きますか?」

同じく食べ終わったしのぶが声をかける。

『んー、そうだな。そういや、この前近くにしのぶが好きそうな雑貨屋が出来たみたいなんだ。そこに行ってみようか。』

し「そうなんですか?それは楽しみです!」

『んじゃ、決まり。』

そう言って2人は微笑みあった。

きよすみなほ「(相変わらずラブラブ…)」

『んじゃ行ってきマース』

見送ってくれるカナヲ、アオイ、キヨ、スミ、ナホにそう言って手を振る。

道に出るとどちらからともなく手を絡ませる。

『今日はいい天気だね。』

し「そうですね、とても気持ちいいです。」
そういってしのぶは空を見上げながら微笑む。

『ほんと、俺の前だと素直に感情出せるのな。』

俺は苦笑しながらしのぶの頬を軽くつねる。

し「仕方ないじゃないですか…素を出せるのはAの前だけなので。」

『ははっ、まあ仕方ないよな。少しずつ他の人の前でもそうなればいいな。』

し「…そうですね。」

我ながら呆れる。よくもまぁそんな嘘が言えたもんだ。
他の人の前でこの笑顔を見せるしのぶなんて見たくない
この笑顔は俺だけが知っていればいい
誰にも渡したくない。

俺は人当たりがいいとか優しいとか思われてるみたいだけど実際はこんなことばっかり考えてる。

はぁ、どうしたもんかな。

し「……か?ますか??…………A!!!!」

『んぁ?!どした?』

急にしのぶがおっきい声を出すもんだから驚いた。

し「どした?じゃないですよ。さっきからずっと呼んでるのになにか上の空で……」

『あー、ごめんごめん。考え事しててさ。』

し「考え事?」

『ん、俺の隣を歩いてる子はなんでこんなに可愛いのかなぁって。』
そう言って舌を出しておどけて見せた。

し「もぅ、そうやっていっつも…///」

そう言っておれたちは笑いあった。

もうすぐお目当ての店に着こうかという時…

鴉「カア!カア!A、シノブ!ニンムダ!ナタグモヤマヘムカエ!」

Aの鴉がけたたましく飛んできた。

『あーぁ、いいとこだったのに。仕方ない、行こうかしのぶ。』

し「ええ、急ぎましょう」

おれたちは那田蜘蛛山へ急いだ。

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作者名:まるも | 作成日時:2023年6月7日 8時

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