第20話 ページ20
--しのぶside--
Aが任務に出てから得体の知れない不安がよぎる。
「大丈夫…よね。煉獄さんもいらっしゃるし、、」
カナヲ「師範…?大丈夫ですか…?」
気もそぞろなしのぶにカナヲが声をかける。
「えぇ…でもなんだか、胸がざわつくの。気のせいであればいいのですが…」
カナヲ「きっと大丈夫ですよ。みんなついてますし。」
「そうよね。そう信じましょう。」
これ以上考えていてもどうしようも無いので気持ちを切り替よう、そう思った時だった。
鴉「カァ!カァ!長嶺Aジョウゲンノサントノタタカイデジュウショウ。イマイソイデチョウヤシキヘハコンデイル」
「…?!なんですって。。胸騒ぎは気のせいではなかったのですね。重傷って…」
しのぶは鴉からの知らせに動揺を隠しきれなかった。
アオイ「大丈夫です!Aは絶対死にません!私たちで助けましょう!!ありったけの消毒や包帯、点滴準備しますね!!」
そうアオイが励ましてくれた。
「そう、そうですよね。私たちが助けなければ…!」
蝶屋敷総出でAを受け入れる体勢を整えた。
ドタドタドタ!!!!
騒がしい足音が蝶屋敷に響き渡る。
隠「蟲柱様!!Aさんを連れてきました!!!腹部を貫かれており、圧迫しておりますがまだ完全に止血はできていません!なにせ出血が多く、意識も混濁しています。脈もどんどん弱くなっていて、、」
そう言って運ばれてきたAは青白いかおで息も絶え絶えの様子であった。また、身につけている衣服は真っ赤に染まっている。
「…!こ、れは…想像よりはるかに酷い…どうしたら…」
カナエ「しのぶ!なにを動揺しているの?!今Aを救えるのは私たちだけなのよ!しっかりしなさい!!」
動揺するしのぶを落ち着かせるためにカナエは軽くしのぶの頬を叩く。
「…っ!すみません、Aの事になるとつい我を忘れてしまって…切り替えます!」
カナエ「みんなで救いましょう」
「はい!アオイ、ありったけの輸血を急いで!」
そう、落ち込んでいる場合ではない。Aを救えるのは私たちだけ。
なんとしても救ってみせる。
Aは瀕死の重症であったが懸命な処置により、奇跡的に一命は取り留めた。
「良かった…でもあとは意識が戻るかどうか…」
キヨスミナホ「A大丈夫かしら。。。」
Aの事だけで暗いニュースであるはずなのに、更に入った情報に絶句することになる。
ーー煉獄杏寿郎 猗窩座との戦いの末死亡ーー
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みい・フローラ(プロフ) - 続きが楽しみです (4月15日 1時) (レス) @page34 id: 915eefe4dd (このIDを非表示/違反報告)
ねう。(プロフ) - すっごく面白いです!!落ちが気になって仕方ないです笑 (6月8日 2時) (レス) @page20 id: dee5bda7f0 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - とても面白いです。続きが気になります。更新頑張ってください (2021年9月28日 1時) (レス) @page17 id: 8490818b21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まるも | 作成日時:2021年7月22日 23時