いつもあなたのそばで【鬼滅の刃】 (ページ11)

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第11話ページ11

そこから炭治郎の成長は目覚ましかった。
反射訓練をクリアし、鬼ごっこもカナヲを捕まえることに成功した。ただ、Aを捕まえることは困難であった。

『カナヲを捕まえることができたなら十分！ま、まだまだ私の足元にも及ばないけどね！』

炭治郎「ありがとう！！まだ完全じゃないけど、呼吸も使いこなせてきた」

それを見て善逸や伊之助が焦っているのが見える。

それを見たしのぶが善逸・伊之助のやる気が出るよう上手な言い回しで励ました。
その効果は凄まじく、全集中・常中を会得したのだった。

『しのぶ、言い方がうまいなあ笑』

ーーーその夜ーーー

『んー、眠れないなあ。しのぶなんか薬くれるかなあ‥』

寝付きが悪いAは眠れずしのぶに薬を貰いに行こうとしていた。

『お、まだ電気ついてるや。しのぶー‥？！』

Aは思わぬ光景を目にし、思わず身を隠した。

『(‥え？何してんの？注射‥？恐ろしい色の液体だったけど‥)』

Aが見たのはしのぶが何やら怪しい液体を自身に注射しているところだった。
幸いAには気づいていないようで、しのぶは注射を打ち終わると、自分の部屋に戻っていった。確実に部屋に戻ったのを確認したAはしのぶの研究室に忍び込んだ。

『‥これか。。何かはわかんないけど、絶対いいものではないな。とりあえず、この怪しい液体を全部生理食塩水にして、色は食紅でつけとくか。この液体‥カナエさんならわかるかな』

怪しい液体を手にしたAはその足でカナエの部屋に向かった。

『カナエさん？？起きてる？』

カナエ「あら、Aどーぞ。」

『あのさ、この液体って何だと思う？？』
そう言ってAはカナエに先程の液体を見せた。

カナエ「‥これは‥猛毒ね。Aはこれをどこで？？」

『ん？いやちょっと拾った。(猛毒を自分に‥？まさか‥)』

カナエ「A？」

『カナエさん、ありがと！助かった！』

そう言って足早にAは自室へ戻った。
自室に戻ったAは液体を目の前にして考え込んでいた。

『どーしたもんかな。恐らく自分の体に毒を取り込んで大量の毒を体に溜め込もうとしてたんだろうけど‥ んー、一か八か！』

そう呟くとAは目の前にある猛毒を全て自分に打ち込んだ。

『ゴフッ！』

大量の猛毒を打ち込んだため、すぐにAは吐血し、意識を手放した。