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タカヒロが事故に遭ったと聞いたのは、淳太くんとのラジオ収録終わり。
真っ青になったマネージャーの姿に只事では無いことがわかった。
無言のまま小さくカタカタと震える淳太くんの手を強く握り、マネージャーと3人で搬送先の病院へ向かった。
病院につくと、既に望と流星と他のマネージャー達がいた。
みんなの様子が、おかしい。
望は涙で顔をぐちゃぐちゃにして床にへたり込み、流星は怒りを堪えきれない様な顔で俯いていた。
淳太くんが俺の手を痛い程に強く握っている。
その手は硬く冷たくて、うまく握り返してあげられなかったのを覚えている。
「………タカ、ヒロ、は？」
心臓がけたたましい音を立て頭の中に大きく響き、自分の発した声すらうまく聞き取れない。
俺の問に誰も答えない。
「…なぁ、」
赤「照史！」
バタバタと足音を立ててしげともんちがやって来た。
赤「なぁ！濱ちゃんは？！」
怒りを含んだしげの声が病院の廊下に響く。
赤「大丈夫なんよなぁ？！なぁって！」
流星に詰め寄ろうとしたその時、先生と思われる人が現れた。
『…申し訳ありません』
隣にいる看護婦さんと共に頭を下げる。
緑「…え？」
赤「……は？…なに、」
橙「どう、いう…」
『…全力は尽くしたのですが、…』
言葉は聞こえているのに、理解ができない。
橙「え、待って、ちょっと、…え？」
タカヒロが、
橙「……あかん、かった、って…こと？」
その瞬間、
俺の手を握っていた冷たい手が離れ、大きな音を立てて淳太くんが倒れてしまった。
それからの日々はあまりにも混沌としていた。
倒れた淳太くんは数日後に意識を取り戻したものの、色んな事を忘れてしまっていた。
あまりの悲しみにそうするしかなかったんだろう。
そして、
そうなってから知った、淳太くんとタカヒロの事。
付き合ってるって、俺ですら知らなかった。
きっと2人だけで大事に大事に育んでいたんだろう。
どれだけの期間そうしてきたのか、今はもう知る術もないけれど、淳太くんの様子に2人の時間がいかに特別なものだったのかが、痛いほどに伝わってきた。
病室に入ると、淳太くんは穏やかな表情ですやすやと眠っていた。
3人で寝顔を静かに眺めていると、ふと、淳太くんが幸せそうに笑う。
緑「…淳太、濱ちゃんと…会うてるのかな」
もんちが呟いたその言葉に胸が締め付けられ、次から次へと涙がこぼれ落ちた。
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紫茉莉花(プロフ) - nonkiさん» 生命の事を描写する事に少し不安もあったけど、いつか書いてみたいと思っていた作品です。年を重ねてお互いの持つ愛情の深まりも感じられたら良いなって思いました。情景を感じとって貰えて凄く嬉しいです🥲 (1月20日 4時) (
レス) @page22 id: 3783008df2 (このIDを非表示/違反報告)
nonki(プロフ) - 雪の日に君を想う、すごく好きです。静かなお話だけど紫桃の相手を想う熱は燃えてて…ほんとにシチュエーション描写が良くて映画みたいに頭の中に広がっていきます💜💗特にラストの締め方（紫桃のベッドシーンの一コマ）最高すぎる！ (1月19日 23時) (レス) @page22 id: 5cdd676e12 (このIDを非表示/違反報告)
むらさきジャス民(プロフ) - ne_iroさん» 泣かせちゃってごめんなさい😭でも、それ程感情移入して貰えたのがすごく嬉しいです😭一日千秋という題材でずっと書いてみたかった作品でした。ne_iroさんのコメほんといつも優しくて励みになります！ありがとうございました(*´∀`*) (2022年8月6日 8時) (レス) @page50 id: ac88e2bdd3 (このIDを非表示/違反報告)
ne_iro(プロフ) - ダメだぁ…ボロボロ泣いちゃいました… こういう系の話苦手だったのに、主さんのお話だと柔らかくて構えずに読めました。こっちのシリーズのお話達も大好きです！！ (2022年8月6日 2時) (レス) @page50 id: 1e987a1157 (このIDを非表示/違反報告)
むらさきジャス民(プロフ) - ne_iroさん» 紙袋をぎゅっとしてる時、キラキラおめめを想像して貰えると嬉しいです💚笑 こちらのお話がかなり久しぶりになってしまってたので、ちょこちょこ載せていきたいなって思ってます😁 (2022年7月20日 13時) (レス) id: ac88e2bdd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JWpurple
| 作成日時：2022年1月3日 10時
