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桃side
濱ちゃんの特製カレーは母親が作るようなほっとする味。
「ん、おいし。最近思うんやけど、具はちょいちょい変わっても、『うちのカレー』って濱ちゃんのこの味よなぁ」
濱ちゃんは何も言わず俺を見てニコニコしている。
「？？なに？」
紫「うちって、俺と小瀧さんのって事やんな？」
あ！！
「や！今のは、その…、俺ら2人が食べるカレーは、濱ちゃん作ってくれるし、えっと、」
紫「へへっ、せやな」
カレーの辛さのせいではなく、顔が熱くなる。
かたや、濱ちゃんからは、ぽわぽわした何かが出ている気がする。
紫「望」
「なに？」
紫「へへ、幸せやな」
もう、なんやねん、ほんま可愛い！
紫「望と一緒にふざけて、笑って、おいしいもん食べれて幸せや」
うん、おれも
そう言えれば良いのに、肝心なところで恥ずかしくなっていつも言葉に出せない。
紫「冷やしとった桃食べよか。持ってくるな」
少し不格好にカットされた程よく冷えた桃。
それすら愛おしく見えるから、本当に恋は盲目とよく言ったものだ。
「濱ちゃん、あーんで食べさせて！」
紫「え〜、自分で食べてや」
「や！食べさせて！」
紫「もー、小瀧さん何歳やったっけ？」
そう言いながら、結局は食べさせてくれる。
本当に甘やかされていると自分でも思う。
紫「まぁ、そうやって甘えるのも俺だけやからええけども。お仕事以外で他の人にやったらあかんで？」
「メンバーも？」
紫「メンバーもあきません」
意外とヤキモチ焼きなんだと最近よく思う。
最後の一つをフォークに刺すと、それを濱ちゃんがパクリと食べてしまう。
「あっ！！ラスト食べたかったのに！！」
紫「俺やって食べたかってんもん！」
もくもぐしながらそう言って飲み込む。
わざといじけた顔をすれば、身を乗り出してチュッと唇にキスをして、頭をわしゃわしゃと撫でられる。
紫「また買って来るから」
うぅ、ずるい…
紫「ふふ、カレーと桃味のキスやったなぁ」
テーブルに肘を着いて朗らかに笑う濱ちゃん。
「なんか、…今日濱ちゃんにキュンてしてばっかりや」
紫「ええやん、付き合うてるのにキュンと出来るなんて最高やで」
付き合って1年以上経つのに、濱ちゃんに対しての好きが大きくなっていくばかり。
濱ちゃんもそう思ってくれてたらいいのにな。
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むらさきジャス民(プロフ) - ne_iroさん» 実は私もこのお話がお気に入りなんです☺️修正したい部分もあるんですけど、2人のそれぞれの時系列と想いを表せられたかなって思ってるので、そう言っていただけて凄く嬉しいです！✨ (2022年11月28日 21時) (
レス) @page39 id: 83f3f5f1c7 (このIDを非表示/違反報告)
ne_iro(プロフ) - 🫣読み返してて、長い片想いが好きすぎてコメントしちゃいました！途中すごく苦しかったけど、💜さんの『嫌いって言わんで』が何回読んでもぎゅーってしちゃって…苦しいのは💗くんのはずなのに何とも言えない気持ちになって涙腺崩壊でした😭 (2022年11月28日 14時) (レス) id: 1e987a1157 (このIDを非表示/違反報告)
むらさきジャス民(プロフ) - こみみさん» コメありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいお言葉😭本当に励みになります！楽しんでいただけるお話が書けるようにこれからも頑張っていきます！ (2021年11月25日 21時) (レス) id: ac88e2bdd3 (このIDを非表示/違反報告)
こみみ(プロフ) - はじめてコメントさせていただきます。桃右・特に紫桃が大好きで、いつも作品拝見しております！今回の新話もすごく素敵でほっこりしました…！これからも応援させていただきます(^^) (2021年11月24日 21時) (レス) id: a380386f35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JWpurple
| 作成日時：2021年8月29日 21時
