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青side
紫「いい匂いするなあ」
濱ちゃんがくんくんと鼻を鳴らして首元に近付いてくる。
いやいやいや
ちょお待って！
紫「え、なんで逃げるん」
頭を逸らして逃げる俺にますます近付いてくる。
近い近い近い！
紫「これ、どこの香水？ええ匂いするやん」
って言ってるあなたの方が良い匂いさせてますけど
「こ、今度、お店教える…から、匂い、嗅がんで…」
紫「やった！楽しみにしとるな！…ふぁああ、っ」
ドキドキしてる俺を余所に、呑気にあくびをする濱ちゃん。
「みんな来なら騒がしくなるやろうから、もう寝とき」
紫「ん、せやな、ほなおやすみ」
…え？
もぞもぞしたと思うと、俺の胸の中に収まって寝息を立て始めた。
「嘘やろ…」
こんな可愛い寝方ある？
「どうしよ…」
数分の葛藤の後、ブランケットの中で身体を抱き寄せてぴたりとくっつく。
直接は流石に気が引けるので、ブランケットの上から濱ちゃんをふんわり抱き締める。
近くにある可愛い寝顔をずっと見ていたいのに、濱ちゃんの匂いと体温に、俺まで眠気に誘われる。
「…あかん、ねむ、…」
あっという間に夢の中に吸い込まれていった。
桃side
楽屋に入り視界に映る景色に目を疑った。
なんで流星が濱ちゃんと一緒に寝とんねん！
慌てて近付くと、濱ちゃんが流星の胸の中でぴすぴすと鼻を鳴らして気持ち良さそうに寝ている。
「え、かわいっ♡♡……はっ、ちゃう！！！」
すぐにでも叩き起こして引き剥がしたいけど、濱ちゃんが楽屋で寝るなんて本当に珍しい。
きっとめちゃくちゃ眠いんだろう。
それが分かっているから、起こすに起こせない。
もどかしくてその場でジタバタ足踏みをするばかり。
「んぁぁあ！！どーしよ、どーしよ！」
紫「…んぅ、」
俺の声が大きかったのか、濱ちゃんが寝返りをうって仰向けになった。
チャーーーンス！！！
荷物とコートを投げ捨てて、流星とは逆の濱ちゃんの横に滑り込み、ナチュラルに身体を引き寄せると、
紫「ん…あったか、…」
濱ちゃんが自ら腕を回してしがみついてくる。
かっわいいーー！！！
平熱高くて良かったーーー！！！
叫びそうになるのを必死に抑えて、濱ちゃんのおでこにちゅーっとキスをする。
視界の隅にある流星の姿は無視。
「ふふっ、可愛いなぁ」
濱ちゃんの頭を撫でているうちに、眠気が襲ってくる。
「あ、ねむい…俺もちょっとだけ…」
抗う事なく、濱ちゃんの髪に顔を埋めて目を閉じた。
→
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むらさきジャス民(プロフ) - ne_iroさん» 実は私もこのお話がお気に入りなんです☺️修正したい部分もあるんですけど、2人のそれぞれの時系列と想いを表せられたかなって思ってるので、そう言っていただけて凄く嬉しいです！✨ (2022年11月28日 21時) (
レス) @page39 id: 83f3f5f1c7 (このIDを非表示/違反報告)
ne_iro(プロフ) - 🫣読み返してて、長い片想いが好きすぎてコメントしちゃいました！途中すごく苦しかったけど、💜さんの『嫌いって言わんで』が何回読んでもぎゅーってしちゃって…苦しいのは💗くんのはずなのに何とも言えない気持ちになって涙腺崩壊でした😭 (2022年11月28日 14時) (レス) id: 1e987a1157 (このIDを非表示/違反報告)
むらさきジャス民(プロフ) - こみみさん» コメありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいお言葉😭本当に励みになります！楽しんでいただけるお話が書けるようにこれからも頑張っていきます！ (2021年11月25日 21時) (レス) id: ac88e2bdd3 (このIDを非表示/違反報告)
こみみ(プロフ) - はじめてコメントさせていただきます。桃右・特に紫桃が大好きで、いつも作品拝見しております！今回の新話もすごく素敵でほっこりしました…！これからも応援させていただきます(^^) (2021年11月24日 21時) (レス) id: a380386f35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JWpurple
| 作成日時：2021年8月29日 21時
