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紫side
バスルームから聞こえる二人の楽しそうな声に何度も突撃しそうになったけど、一緒にお風呂に入るのを嫌がる神ちゃんの事だから、きっとそれをしたら機嫌が悪くなるのは目に見えている。
緑「のんちゃん、そんなにくっついたら擽ったいって〜」
桃「やって、神ちゃんすべすべなんやもん！」
緑「わ！こら！もお、どこ触ってんの〜」
桃「えへへへ」
は？
おいこら、まじでどこ触ってんねん。
身体ちっこくなってるだけで、ほんまは中身は大人のままなんちゃうん？
聞こえてくる声にもやもやしながら、リビングの中で行ったり来たり。
緑「のんちゃん上がるで〜」
待ちに待ったその声にダッシュでバスルームへ向う。
緑「え、はやっ！待ち構えてたん？笑」
ほっぺたをピンクに染めた神ちゃんが湯船の中で朗らかに笑う。
緑「はい、パパの出番やで〜」
抱き上げた望を俺に手渡して、少し照れ臭そうにしてる。
かわいい…
かわいい！！！
神ちゃんから視線を外せずにいると、突然遮るように視界いっぱいに表れたちっこい望の顔。
桃「はまちゃ〜、のん、あっちゅい〜」
その顔は真っ赤で、意識が神ちゃんから望に戻る。
急いで身体を拭いてしっかり保湿し、リビングで水分補給をさせると、ほうっと一息ついてくれた。
桃「ふぁ〜、のぼせてもおた〜」
「…神ちゃんにベタベタし過ぎやったんちゃうん」
曇りない眼でキョトンとする。
あぁ、
きれいな目をしたこんな小さい子供に何を言うてんねん…
ヤキモチ妬いてみっともない…
自己嫌悪に苛まれていると、首をかしげていた望が膝の上にぽすっと乗ってきた。
そして、温かくて柔らかい身体でぴとっとしがみつく。
「へ？」
桃「はまちゃ、寂しかったん〜？」
「や、…はぇ？」
そこにほかほかになった神ちゃんが戻ってくる。
緑「お先にいただきました〜。あ、のんちゃんの支度ありがとな。ふふっ、もう〜、パパにべったりやねぇ笑」
桃「えへへ！」
膝の上でよろよろと立ち上がると、耳元に小さな手を充てる。
桃「あんな、のんな、濱ちゃんのこと大好きやの。一番やで。だからな、…今日濱ちゃんと一緒に寝たいなぁ」
甘えた声でそう言うと、上目遣いで目をパチパチさせる。
キュン
桃「はまちゃ？」
「んぁぁ！望〜！あぁ！もう、なんでそんなかわええねん！」
さっきまでヤキモチを妬いていた相手に、今度は完全に胸を撃ち抜かれていた。
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むらさきジャス民(プロフ) - ne_iroさん» 実は私もこのお話がお気に入りなんです☺️修正したい部分もあるんですけど、2人のそれぞれの時系列と想いを表せられたかなって思ってるので、そう言っていただけて凄く嬉しいです！✨ (2022年11月28日 21時) (
レス) @page39 id: 83f3f5f1c7 (このIDを非表示/違反報告)
ne_iro(プロフ) - 🫣読み返してて、長い片想いが好きすぎてコメントしちゃいました！途中すごく苦しかったけど、💜さんの『嫌いって言わんで』が何回読んでもぎゅーってしちゃって…苦しいのは💗くんのはずなのに何とも言えない気持ちになって涙腺崩壊でした😭 (2022年11月28日 14時) (レス) id: 1e987a1157 (このIDを非表示/違反報告)
むらさきジャス民(プロフ) - こみみさん» コメありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいお言葉😭本当に励みになります！楽しんでいただけるお話が書けるようにこれからも頑張っていきます！ (2021年11月25日 21時) (レス) id: ac88e2bdd3 (このIDを非表示/違反報告)
こみみ(プロフ) - はじめてコメントさせていただきます。桃右・特に紫桃が大好きで、いつも作品拝見しております！今回の新話もすごく素敵でほっこりしました…！これからも応援させていただきます(^^) (2021年11月24日 21時) (レス) id: a380386f35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JWpurple
| 作成日時：2021年8月29日 21時
