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紫side
「しげちゃんだいぶ早起きやな。身体は大丈夫なん？まだ6時前やし、もう少し寝ててええんやで」
赤「身体は大丈夫。…なんかなぁ、…濱ちゃんがおらんくて、寂しくなってん」
しげちゃんの小さい手が、俺の腕きゅっと掴む。
その光景が可愛らしくて、キュンとしながら見下ろしていると
ガブッ！！！
思い切り噛みつかれた。
「ぃいったぁぁぁぁ！」
赤「おひぇほひとりにひひゃふぁふひゃ」
「いだだだ！何、なんて？！」
赤「ふふん、俺を一人にしたバツや」
「もー、可愛いと思った瞬間にこれやもんな」
赤「何言うとんねん。俺はいつだって、可愛い可愛いニコニコ天使ちゃんやで！」
そう言うと噛み付いたところに、はむはむと唇だけで甘噛みをする。
「ほんま5歳児やな」
振り返ったその顔は、歯を見せた満面の笑み。
赤「可愛いらしくてたまらんやろ？」
「いつまでも飽きひんな。笑」
そう言って、膝裏に手を回しお姫様抱っこをして、ベランダをあとにする。
赤「…何？」
顔を赤くしていじけたような顔を見せる。
でも、いじけてるんじゃなくて、それはしげちゃんの照れ隠し。
「太もも丸出しで寒そうやから」
ソファの上にぽすっと落として、覆いかぶさる。
「あっためてあげよかと思って」
赤「っ！、は、はぁ？！アホちゃう？なに朝から盛っとんねん！リビングやし！」
俺の下でジタバタと暴れる姿も愛おしい。
「しげちゃんが可愛いからしゃーないやん？」
優しく何度もキスをすると、借りてきた猫のように大人しくなる、暴れん坊のニコニコ天使ちゃん。
赤「…やっぱ、ちょっと…寒い、かも」
恥ずかしそうにそう言うと、きゅっと背中に腕を回される。
あぁ、もう本当にこの子のギャップは…
人の心を平気で揺さぶってくる。
「…煽ったしげちゃんが悪いんやからな？」
何かを思い出したかのようにハッとすると、ギャーギャー言いながらそこら中に噛み付いてくる。
それを無視して組み敷く。
しげちゃんとの朝は、甘くなり切らない賑やかな時間。
「いだだだ！いい加減、黙って抱かれろや！」
赤「うっさい！朝から恥ずかしいし、手加減せぇへんから仕事にならんやろ！
…んっ、…、アホ濱田ぁぁぁ」
end
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むらさきジャス民(プロフ) - ne_iroさん» 実は私もこのお話がお気に入りなんです☺️修正したい部分もあるんですけど、2人のそれぞれの時系列と想いを表せられたかなって思ってるので、そう言っていただけて凄く嬉しいです！✨ (2022年11月28日 21時) (
レス) @page39 id: 83f3f5f1c7 (このIDを非表示/違反報告)
ne_iro(プロフ) - 🫣読み返してて、長い片想いが好きすぎてコメントしちゃいました！途中すごく苦しかったけど、💜さんの『嫌いって言わんで』が何回読んでもぎゅーってしちゃって…苦しいのは💗くんのはずなのに何とも言えない気持ちになって涙腺崩壊でした😭 (2022年11月28日 14時) (レス) id: 1e987a1157 (このIDを非表示/違反報告)
むらさきジャス民(プロフ) - こみみさん» コメありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいお言葉😭本当に励みになります！楽しんでいただけるお話が書けるようにこれからも頑張っていきます！ (2021年11月25日 21時) (レス) id: ac88e2bdd3 (このIDを非表示/違反報告)
こみみ(プロフ) - はじめてコメントさせていただきます。桃右・特に紫桃が大好きで、いつも作品拝見しております！今回の新話もすごく素敵でほっこりしました…！これからも応援させていただきます(^^) (2021年11月24日 21時) (レス) id: a380386f35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JWpurple
| 作成日時：2021年8月29日 21時
