�� ページ34
桃side
俺は単純だと思う。
流星に言われてから夜遊びをやめた。
濱ちゃんに幻滅されたくない。
それだけの理由。
濱ちゃんを忘れたかったのに、濱ちゃんにそんな俺を知られるのが怖くなってしまった。
緑「なぁ、のんちゃん、…大丈夫？最近なんか変やない？」
「んー？大丈夫やで。ありがと、神ちゃん」
神ちゃんが神妙な面持ちで俺を見上げる。
あぁ、そうか
「流星から聞いた？」
緑「…ごめん」
流星の事も悩ませてしまったかもしれない。
その事に申し訳なくなる。
きっと悩んだ結果、神ちゃんに相談したんだろう。
「んーん、俺こそごめん。でも、もう『大丈夫』やから、ほんまに」
緑「…そっか。わかった。でもなんかあったら何時でも頼ってな。俺、お兄ちゃんやからさ！」
「え〜？ちっこいお兄ちゃんやなぁ〜笑」
緑「は？器はデッカイし！1番やし！」
「ふふっ、ほんなら甘えさせて〜！神ちゃん抱っこ〜！」
神ちゃんにむぎゅむぎゅと抱き締めていると、そこに濱ちゃんが現れた。
.
紫side
緑「ほんま甘えん坊やなぁ！笑」
そんな声を聞きながら楽屋の扉を開けると、そこには神ちゃんを抱き締めている望がいた。
「…、あ、…ご、ごめんっ！」
慌てて扉を閉めて、その場でフリーズする。
ドクドクと心臓が早鐘を打ち、頭の中が真っ白になった。
驚いたのんすけの表情と、神ちゃんを抱き締めていた腕が…頭から離れない。
ｶﾞﾁｬ
緑「濱ちゃん？どしたー？」
神ちゃんが悪戯っ子の表情で扉から顔を覗かせる。
緑「あー、もしかしてのんちゃんとイチャ付いてると思ったん？えっちー！笑」
「あ…はは、や、なんかごめん、…はは」
のんすけが神ちゃんに抱き着く姿なんて、いつも見ている光景なのに。
収まらない心臓の音。
楽屋に入るとのんすけの方を見ずに、そそくさと奥のソファに腰掛けてスマホを弄る。
…視線を感じる。
顔を向けてはいけない。
目を合わせてはいけない。
警鐘が鳴り響く。
分かっているのに…
そっと顔を上げると、のんすけとバチッと目が合う。
真っ直ぐに俺を見る瞳の奥には、明らかに熱が宿っている。
少しの間、本当に僅かな時間だけど、目を離すことが出来なくて見つめ合う。
赤「おはーす！お、小瀧どした？突っ立って」
楽屋に現れた賑やかな声にハッと我にかえる。
のんすけもいつも通りに戻っていて、しげとふざけ出す。
神ちゃんだけが悲しそうな顔で俺を見ていた。
→
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むらさきジャス民(プロフ) - ne_iroさん» 実は私もこのお話がお気に入りなんです☺️修正したい部分もあるんですけど、2人のそれぞれの時系列と想いを表せられたかなって思ってるので、そう言っていただけて凄く嬉しいです！✨ (2022年11月28日 21時) (
レス) @page39 id: 83f3f5f1c7 (このIDを非表示/違反報告)
ne_iro(プロフ) - 🫣読み返してて、長い片想いが好きすぎてコメントしちゃいました！途中すごく苦しかったけど、💜さんの『嫌いって言わんで』が何回読んでもぎゅーってしちゃって…苦しいのは💗くんのはずなのに何とも言えない気持ちになって涙腺崩壊でした😭 (2022年11月28日 14時) (レス) id: 1e987a1157 (このIDを非表示/違反報告)
むらさきジャス民(プロフ) - こみみさん» コメありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいお言葉😭本当に励みになります！楽しんでいただけるお話が書けるようにこれからも頑張っていきます！ (2021年11月25日 21時) (レス) id: ac88e2bdd3 (このIDを非表示/違反報告)
こみみ(プロフ) - はじめてコメントさせていただきます。桃右・特に紫桃が大好きで、いつも作品拝見しております！今回の新話もすごく素敵でほっこりしました…！これからも応援させていただきます(^^) (2021年11月24日 21時) (レス) id: a380386f35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JWpurple
| 作成日時：2021年8月29日 21時
