�� ページ22
青side
紫「今日、望となに話してたん？」
俺の部屋のソファでくつろぐ濱ちゃんが訪ねてくる。
「なんや、見てたん？別に普通の雑談やで」
腕を組み、あー、とか、うー、とか唸っている濱ちゃんの姿をじっと観察する。
何を思っているのかは簡単に想像ができた。
すると、のそのそと膝の上に乗ってくる。
これは流石に想定外で驚く。
濱ちゃんからこういうアクションを起こすのは始めてかもしれない。
紫「…望が流星に抱きついてたから」
「…ヤキモチ妬いた？」
出来る限りの優しい声で問いかける。
望と俺、どっちにかなんて聞く必要はない。
紫「…知らん」
思わず笑みが溢れてしまう。
腰に腕を回して、への字になった口に短くキスをする。
「ふふっ。かわええな。…あ、濱ちゃんそろそろ時間やない？今日は早く帰らなあかんのよな。次はいつ会えるんやっけ」
スケジュールを確認しようとソファの上のスマホに手を伸ばすと、それをやんわりと制された。
紫「…次とかやなくて、…今すぐ、抱き締めてほしい。…流星」
濱ちゃんのキレイな瞳と目が合う。
ドクンと大きく胸が鳴る。
紫「あかん？」
あかん訳ないやん
言葉に出せただろうか。
思考が追いつかない。
ソファに押し倒し、夢中になってキスを落とす。
息をつく暇がないほど、濱ちゃんを求めてしまう。
紫「りゅ…っ、せ…」
「崇裕、…愛してる」
背中に回された腕の熱さを感じながら、キスの合間に必死に愛の言葉を紡ぐ。
紫「…俺も、愛してんで」
嬉しいのに
身体中が熱くなるのに
痛い
繰り返す、終わらない苦しいこの思い
「…なぁ、今日、帰らんで。一緒に居って」
紫「なんで泣きそうな顔しとるん？…流星、大丈夫やで。一緒にいよな」
穏やかに笑う濱ちゃんに、ぎゅうっと抱き締められる。
張り裂けそうな程胸が痛むのに、この胸の痛みを癒やしてくれるのは、痛みを与える目の前の愛しい人だけ。
早く、俺のだけのものになって。
nobody can’t stop this… “guilty”
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むらさきジャス民(プロフ) - ne_iroさん» 実は私もこのお話がお気に入りなんです☺️修正したい部分もあるんですけど、2人のそれぞれの時系列と想いを表せられたかなって思ってるので、そう言っていただけて凄く嬉しいです！✨ (2022年11月28日 21時) (
レス) @page39 id: 83f3f5f1c7 (このIDを非表示/違反報告)
ne_iro(プロフ) - 🫣読み返してて、長い片想いが好きすぎてコメントしちゃいました！途中すごく苦しかったけど、💜さんの『嫌いって言わんで』が何回読んでもぎゅーってしちゃって…苦しいのは💗くんのはずなのに何とも言えない気持ちになって涙腺崩壊でした😭 (2022年11月28日 14時) (レス) id: 1e987a1157 (このIDを非表示/違反報告)
むらさきジャス民(プロフ) - こみみさん» コメありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいお言葉😭本当に励みになります！楽しんでいただけるお話が書けるようにこれからも頑張っていきます！ (2021年11月25日 21時) (レス) id: ac88e2bdd3 (このIDを非表示/違反報告)
こみみ(プロフ) - はじめてコメントさせていただきます。桃右・特に紫桃が大好きで、いつも作品拝見しております！今回の新話もすごく素敵でほっこりしました…！これからも応援させていただきます(^^) (2021年11月24日 21時) (レス) id: a380386f35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JWpurple
| 作成日時：2021年8月29日 21時
