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紫side
望と付き合って1年。
よっぽど帰りが遅くなければ、どちらかの家に泊まることが多くなってきた。
お互いの部屋に増えていく、恋人の荷物。
断捨離が好きな望だけど、今いるこのリビングにも気付けば俺のものがちらほら。
桃「濱ちゃん〜、髪乾かして〜」
風呂上がりでほかほかになった望がドライヤーを持って戻ってくる。
「も〜、ほんま最近自分でやらんよな」
当たり前のようにソファに座る俺の足元に座り、俺の膝をグイグイ開いて足の間に収まる。
桃「やって、濱ちゃんにしてもらうの気持ちええんやもん」
太腿に頭を乗せてへにゃへにゃの顔で見上げる望。
「あざといわぁ」
桃「かわいいやろ？」
おでこをペチッと叩いて、ドライヤーのスイッチを入れる。
ふわふわの髪を掻きながらドライヤーを当てていると、次第に望の身体がソファに寄っかかるようにくたりとしてくる。
「望、寝るなら乾かしてからにして」
桃「…、ん、ぅん…」
舞台が始まり疲れがたまっているのが分かっているから、それ以上は言わない。
とにかく髪を早く乾かしてやる事に専念した。
「望、ほら、ええよ、ベッドに行き」
桃「…うん」
辛うじて返事はするけど、こくこくと船を漕ぎ、その目はもう半開き。
「しゃーないなぁ」
自分より大きな恋人をお姫さま抱っこで寝室へ運んでやる。
「よっ、…こらせっ、」
ベッドに寝かせる頃には望はすっかり夢の中。
口を半開きですよすよと寝息を立てる。
「寝始めは赤ちゃんみたいで可愛いんやけどなぁ笑」
ベッドに座ってぷくぷくのほっぺたを突き、しばらくその寝顔を眺める。
長い睫毛。
スっと通った鼻筋。
半開きのふっくらした唇。
垂れ始めたよだれ。
「ぶはっ！！！」
盛大に吹き出してしまう。
「もう〜、このイケメンはほんま〜笑」
よだれを拭いて、望の隣に滑り込む。
すると、それに反応した望が抱きついてくる。
普段はデロデロに甘えまくるくせに、変なところで恥ずかしがって自分の気持ちを正直に言えない望。
もじもじとするその姿がかえって可愛いと思ってしまう自分は、本当に望にハマってしまっているんだと思う。
「…ほんまにかわええな。…望、大好きやで」
おでこに音を立ててキスをして、望のあたたかい身体をぎゅっと抱きしめた。
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むらさきジャス民(プロフ) - ne_iroさん» 実は私もこのお話がお気に入りなんです☺️修正したい部分もあるんですけど、2人のそれぞれの時系列と想いを表せられたかなって思ってるので、そう言っていただけて凄く嬉しいです！✨ (2022年11月28日 21時) (
レス) @page39 id: 83f3f5f1c7 (このIDを非表示/違反報告)
ne_iro(プロフ) - 🫣読み返してて、長い片想いが好きすぎてコメントしちゃいました！途中すごく苦しかったけど、💜さんの『嫌いって言わんで』が何回読んでもぎゅーってしちゃって…苦しいのは💗くんのはずなのに何とも言えない気持ちになって涙腺崩壊でした😭 (2022年11月28日 14時) (レス) id: 1e987a1157 (このIDを非表示/違反報告)
むらさきジャス民(プロフ) - こみみさん» コメありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいお言葉😭本当に励みになります！楽しんでいただけるお話が書けるようにこれからも頑張っていきます！ (2021年11月25日 21時) (レス) id: ac88e2bdd3 (このIDを非表示/違反報告)
こみみ(プロフ) - はじめてコメントさせていただきます。桃右・特に紫桃が大好きで、いつも作品拝見しております！今回の新話もすごく素敵でほっこりしました…！これからも応援させていただきます(^^) (2021年11月24日 21時) (レス) id: a380386f35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JWpurple
| 作成日時：2021年8月29日 21時
