�� ページ9
紫side
淳太がしげちゃんを追ってくれた時、ほんまにありがたかった。
なんも言うてへんのに。
二人で楽屋に戻ってきてから仕事が終わるまで、しげちゃんはこっちを見てくれなかったけど、淳太は「大丈夫やと思うよ」と言うてくれた。
今日は同じ現場だけど、終わり時間がだいぶ違う。
けど、なんとなく、自分の車の中でしげちゃんからの連絡を待ってしまっている。
ピコン
しげあと1時間位かかる。終わったら家行くから帰って待ってて
待っていた連絡が来たこと。
久しぶりに二人で会えること。
その事実に自然に顔が綻ぶ。
はまわかった。待ってる。
すぐに返事を返すと、それもすぐに既読がついた。
疲れて帰ってくるだろう恋人を迎え入れる為、急いで家まで車を走らせた。
ピンポーン
帰宅を知らせる音にドキッとして、足早に玄関に向かい、扉をあける。
「おかえり、しげちゃん」
赤「ただいま」
見上げた顔は笑顔なのにどこか淋しげで、どうしようもなく、抱きしめたいと言う気持ちが湧き上がる。
腕を引き急いで扉を閉めると、しげちゃんをすっぽりと腕の中に収める。
「会いたかった」
赤「…さっきまで、一緒におったやん」
俺の恋人は素直になるのが苦手。
「うん、でも、会いたかった」
だから、ちゃんと言葉にする。
しげちゃんが自分の気持ちを話しやすいように。
赤「ん…おれ、も…」
背中に手を回し、きゅっと服を掴む。
その仕草に愛おしさが爆発しそうになる。
「へへっ！笑 玄関でごめんなぁ！よーし、コーヒー用意してたから一緒に飲も」
リビングまでの短い距離を手を繋いで歩く。
赤「…手ぇ」
「手は繋ぐものです」
きゅっと握れば、親指が優しく手の甲を撫で返してくれた。
「はい、どーぞ。新しい豆買うたから飲んでみて〜」
赤「…ん、おいし」
ひとくち飲んで、ほぅっと一息つく。
その顔が幼く見えてとても可愛らしい。
こんな可愛い恋人に今日は悲しい顔をさせてしまった。
「しげちゃん、ごめんな。しげちゃんとの時間も作れてへんかった。今日のことも含めて、寂しい思いさせてごめん」
赤「謝らんでやぁ。濱ちゃんおらんかったら、俺かて小瀧を同じように慰めとったもん」
きゅっと握っていたマグカップをテーブルへ戻し、意を決したように体ごとこちらを見る。
赤「はまちゃん、ぎゅーしよ」
そう言う顔は真っ赤だった。
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むらさきジャス民(プロフ) - はまちさん» リクエストありがとうございます！こちらも今日からアップしていきますね(*´ｰ`*) (2021年7月17日 8時) (
レス) id: ac88e2bdd3 (このIDを非表示/違反報告)
はまち(プロフ) - リクエスト答えていただきありがとうございました！もし良かったら、またリクエストしてもいいですか？また桃紫なんですけど、ストレスで心が限界でお酒飲む紫と、ヘロヘロで泣く紫が可愛すぎて心配するけどキュンとする桃の話をお願いします。長くてすみません…。 (2021年7月15日 0時) (レス) id: e655605ff2 (このIDを非表示/違反報告)
むらさきジャス民(プロフ) - はまちさん» コメントありがとうございます！桃紫、初挑戦です。少しお時間いただきます！リクエストありがとうございます(*´ｰ`*)ﾉ (2021年7月12日 23時) (レス) id: ac88e2bdd3 (このIDを非表示/違反報告)
はまち(プロフ) - 桃紫ってお願い出来ますか？紫さんが体調不良になって寝込んでて、看病してる桃さんに甘えたになって桃さんがきゅんきゅんする話をリクエストしたいです。是非お願いします。 (2021年7月12日 0時) (レス) id: e655605ff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JWpurple
| 作成日時：2021年6月11日 22時
