�� ページ6
青side
「おつー」
楽屋にいたのは望だけ。
ちょうどええやん。
「昨日どーやった？」
桃「おつ！目ぇ覚めたら濱ちゃんにおんぶされててめっちゃビビったわ！笑 帰りはちょっとドライブも出来たし…ありがとな」
と言って笑うわりに、どこか浮かない表情。
「なんかあったんか？」
望の隣に座り出来る限り優しい声で訊ねると、目をキョロキョロさせ、何かを言い淀む。
「望？」
桃「…濱ちゃん、付き合ってる人いた。平日のあの時間に家におったし、もしかしたら同棲しとるかも」
あー、そいや、最近濱ちゃんは家にメンバーを入れたがらない。
そーゆー事なのか。
桃「付き合ってる人がおっても、あんな夜中に迎えに来てくれて、俺の我儘まで聞いてくれて…嬉しかった。
濱ちゃんの優しさがメンバーだからこそだとしても…、どんどん好きになる。あんなに優しくされたら、諦められへん」
望の大きな目から涙がひと粒落ちた。
桃「困った。濱ちゃんのことほんまに好き」
泣きながら笑う望を見て、胸が痛む。
「…ぎゅってしたるから泣き止み」
両手を広げてやると、少しびっくりした顔をして、子供のように笑う。
桃「めずらしい事するやん笑」
茶化しながら腕の中に飛び込んでくる。
「痛っ！…今だけやで。俺かて違和感あってめっちゃそわそわしとるんやから笑」
桃「ふふっ、……ありがと」
望の手が俺の背中に回された時、楽屋の扉が開いた。
そこには、
驚いた顔でフリーズしてる濱ちゃん。
え？
紫「…ぁ、お、おはよーさん」
濱ちゃんの声にビクッとした望が、慌てて離れようとするのを制して思い切り抱きしめる。
青「おはよ。濱ちゃん昨日はありがと」
紫「あ、いや、…うん」
何その顔。
桃「流星？苦、し！…も、離せって！」
なんやねん。
ほんま。
桃「濱ちゃん！」
俺の腕から無理やり抜け出し、濱ちゃんに一直線に駆け寄り、いつものように抱きつく。
桃「おはよ！昨日はありがとう！あと、ほんまにごめんなぁ？」
甘々の声でそう言えば、濱ちゃんはいつも優しい顔に戻っていた。
紫「ええよ、二日酔いないか？」
望の頭を撫でながら、俺によこす視線の奥の鋭さに違和感を感じる。
いっちょ前に嫉妬かよ。
望への独占欲は無自覚？
まぁ。
望に全く希望がないって訳じゃなさそやな。
ため息をついて、濱ちゃんに向かって小さく両手を上げれば、濱ちゃんはいつもの様にへにゃりと笑った。
end
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 253人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
むらさきジャス民(プロフ) - はまちさん» リクエストありがとうございます！こちらも今日からアップしていきますね(*´ｰ`*) (2021年7月17日 8時) (
レス) id: ac88e2bdd3 (このIDを非表示/違反報告)
はまち(プロフ) - リクエスト答えていただきありがとうございました！もし良かったら、またリクエストしてもいいですか？また桃紫なんですけど、ストレスで心が限界でお酒飲む紫と、ヘロヘロで泣く紫が可愛すぎて心配するけどキュンとする桃の話をお願いします。長くてすみません…。 (2021年7月15日 0時) (レス) id: e655605ff2 (このIDを非表示/違反報告)
むらさきジャス民(プロフ) - はまちさん» コメントありがとうございます！桃紫、初挑戦です。少しお時間いただきます！リクエストありがとうございます(*´ｰ`*)ﾉ (2021年7月12日 23時) (レス) id: ac88e2bdd3 (このIDを非表示/違反報告)
はまち(プロフ) - 桃紫ってお願い出来ますか？紫さんが体調不良になって寝込んでて、看病してる桃さんに甘えたになって桃さんがきゅんきゅんする話をリクエストしたいです。是非お願いします。 (2021年7月12日 0時) (レス) id: e655605ff2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：JWpurple
| 作成日時：2021年6月11日 22時
