�� ページ30
桃side
あぁ、くっそ。あかん、かわいい。
抑えきれず目元にたまった涙を吸い取り、そのままおでこと鼻先にキスをする。
紫「ほわっ」
ほわ、ってなんやねん。
紫「そういうのは、…反則や」
顔を隠すように俺の胸に押し付けて、急にもじもじし始める。
「反則って、なんで？」
紫「そんなんされたら、期待してまうから…」
え？
紫「…望は、今日なんできてくれたん？」
「最近濱ちゃんの様子がおかしいなって見とったし、あんなLINEきたら駆けつけるしかないやろ」
紫「…あり、がと。へへ、ほんま、嬉しかった」
そう言うと、シャツを掴んでいた手は、背中に回されて、ぎゅううっと抱きつかれる。
ドキューーーーン
撃ち抜かれた。
完全に、撃ち抜かれた。
「まって、もう、あかんって」
あまりにもいつもと違う激甘の濱ちゃんの姿に、思わず脱力してしまい、顔を濱ちゃんの首元にぽてっと落とす。
紫「のぞむ？」
名前を呼ぶ声もなんだか甘い。
目の前にある、小さくてかわいい耳と、鍛えて逞しくなった色っぽい首筋。
吸い付きたい…噛みつきたい…
理性を働かせて、むくむくと湧き上がる気持ちを必死で押さえつける。
紫「ん、のぞむ、…ちょ、くるし」
「あっ、ごめん」
無意識に抱きしめる力を強くしてしまっていた。
肩を掴んで、身体をバッと離す。
濱ちゃんの体温と手の感覚が無くなり、急に寂しくなる。
紫「…なぁ、のぞむ、あんな…もうちょっとだけギュッとしててほし。
そしたら、おれ明日からまた頑張るから」
瞳がまた潤んでいる。
なんで？！今日どした？！酔ってるから？
とはいえ、可愛すぎるやろ！
テーブルに置いたままの氷が溶け始めたハイボールをグビグビと飲み干し、床からソファに移動する。
「ぎゅってしたるからこっちおいで」
ソファをポンポン叩くと、目を細めて嬉しそうに笑う。
濱ちゃん用の薄いハイボールをくぴっと一口飲むと、隣に座ってこちらに向かって手を広げる。
もう、どうなっても知らんからな。
もう一度濱ちゃんを胸に収めて、いつもよ熱い体温感じ、濱ちゃんの甘い匂いを思い切り吸い込んだ。
end
──────────────────────
今度こそ激甘にしようと思ってたのに、途中ちょっと重くなってしまいました(´ㅁ`;)
右側の紫が可愛くかけるように頑張ります！
リクエストありがとうございました♡
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むらさきジャス民(プロフ) - はまちさん» リクエストありがとうございます！こちらも今日からアップしていきますね(*´ｰ`*) (2021年7月17日 8時) (
レス) id: ac88e2bdd3 (このIDを非表示/違反報告)
はまち(プロフ) - リクエスト答えていただきありがとうございました！もし良かったら、またリクエストしてもいいですか？また桃紫なんですけど、ストレスで心が限界でお酒飲む紫と、ヘロヘロで泣く紫が可愛すぎて心配するけどキュンとする桃の話をお願いします。長くてすみません…。 (2021年7月15日 0時) (レス) id: e655605ff2 (このIDを非表示/違反報告)
むらさきジャス民(プロフ) - はまちさん» コメントありがとうございます！桃紫、初挑戦です。少しお時間いただきます！リクエストありがとうございます(*´ｰ`*)ﾉ (2021年7月12日 23時) (レス) id: ac88e2bdd3 (このIDを非表示/違反報告)
はまち(プロフ) - 桃紫ってお願い出来ますか？紫さんが体調不良になって寝込んでて、看病してる桃さんに甘えたになって桃さんがきゅんきゅんする話をリクエストしたいです。是非お願いします。 (2021年7月12日 0時) (レス) id: e655605ff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JWpurple
| 作成日時：2021年6月11日 22時
