�� ページ27
桃side
慌てて来たのがバレないように乱れた呼吸を必死で抑え店内に入ると、顔を赤くしてカウンターでへにゃへにゃしてる濱ちゃんがいた。
そして、その横には知らない男。
ﾁｯ
「おい、濱田、なにしとんねん」
言い方がきつくなってしまった。
紫「おお〜！のぞむや〜！どした〜」
「あほ、お前が1人で飲んでるってLINEするから来てやったんやろ」
そう言って、くしゃりと頭を撫でる。
「…で？そちらは？」
目で全力で威嚇すると、男は慌てたように何も言わずにそそくさと離れて行った。
紫「んぇ？なんかなぁ、お酒をご馳走してくれたんよ。ありゃ、さっきの人どっか行ってしもた」
はぁ。
この男は最近の自分の尋常じゃない色気に気付いてないから厄介。
濱ちゃんはカウンターに突っ伏しながら、ニコニコと嬉しそうに俺を見上げている。
はぁぁぁ。
もう一度、今度は深いため息をついて隣のスツールに腰を掛ける。
濱ちゃんの目の前にある酒が、あの男にご馳走になっているものなんだろう。
飲めないはずのウィスキーのグラスが置かれている。
中身はほぼ無く、溶けた丸氷が残っていた。
「これ、濱ちゃん飲んだん？」
紫「ん！これおいしかった！」
濱ちゃんは飲めないわけではない。
ただ、酔っ払うのが早いし、次の日にお酒が残りやすい。
酒の味もあまり好きではないようで、好んで飲まないだけ。
「すみません、俺にこれと同じのください。
こっちにはチェイサー貰えますか？」
チェイサー無しで飲ますなや。
さっきの男の魂胆が見え見えでイライラしてしまう。
「ほら、とりあえずこれ飲んで。
…ロックで飲むときは、チェイサー付けるのが大人の飲み方やで」
紫「そうなんや！ロックだけで飲むのが格好ええんかと思った！望はさすがやなぁ」
そう言ってごくごくとグラスを開ける。
「すみません、もう一杯チェイサー置いててください」
紫「結局、水が一番うまいなぁ！」
「…なぁ。なんで1人で飲んでたん」
きょとんとした顔をしたあと、目尻を下げて笑う。
紫「俺かて1人で飲むときあんで？」
嘘つき。
その笑顔だって演技やろ。
目の前のグラスをぐっと煽る。
「すみません、お会計してください。あと、タクシー1台も呼んでもらえますか？
濱ちゃん、俺んちで飲み直そうや」
→
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むらさきジャス民(プロフ) - はまちさん» リクエストありがとうございます！こちらも今日からアップしていきますね(*´ｰ`*) (2021年7月17日 8時) (
レス) id: ac88e2bdd3 (このIDを非表示/違反報告)
はまち(プロフ) - リクエスト答えていただきありがとうございました！もし良かったら、またリクエストしてもいいですか？また桃紫なんですけど、ストレスで心が限界でお酒飲む紫と、ヘロヘロで泣く紫が可愛すぎて心配するけどキュンとする桃の話をお願いします。長くてすみません…。 (2021年7月15日 0時) (レス) id: e655605ff2 (このIDを非表示/違反報告)
むらさきジャス民(プロフ) - はまちさん» コメントありがとうございます！桃紫、初挑戦です。少しお時間いただきます！リクエストありがとうございます(*´ｰ`*)ﾉ (2021年7月12日 23時) (レス) id: ac88e2bdd3 (このIDを非表示/違反報告)
はまち(プロフ) - 桃紫ってお願い出来ますか？紫さんが体調不良になって寝込んでて、看病してる桃さんに甘えたになって桃さんがきゅんきゅんする話をリクエストしたいです。是非お願いします。 (2021年7月12日 0時) (レス) id: e655605ff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JWpurple
| 作成日時：2021年6月11日 22時
