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桃「…あんな、…濱ちゃん彼女さんおるんよ。俺と同い年の一般の人。まだ20歳になってへんからって、手も出さんで大事にしとるんやって」
「ぅええ。濱ちゃん意外やな。せい欲絶対つよいと思うとったんやけど」
桃「え、意外ってそっち？」
「え、逆にどっち？？あー、でも濱ちゃんノンケやろなぁ。それに望もそうやと思ってたわ」
桃「ん。今まで好きになった人みんな女の人や。濱ちゃん以外の男の人はありえへん」
「濱ちゃんが好きなんやな」
桃「うん、濱ちゃんが好き」
キッパリそう答える。
「濱ちゃんが女の人にしか興味ない時点で、フラれる可能性はめっちゃあんで。彼女さんおるんやし。それ覚悟で気持ちを伝えるのか、伝えんで好きなままでおるか、そもそも諦めるのか。望はどうしたいん？」
桃「俺は…」
暫く考えこんで
桃「濱ちゃんに俺を好きになって貰いたい。当たって砕けるのも、伝えないままでおるのも、諦めるのも無理」
顔を上げてそう言いきった。
「ふふ、望らしくてええんちゃう？ほんなら頑張らないとあかんなー。何をどう頑張るか知らんけど笑」
桃「駆け引きなんて出来ひんし、自分の気持ちに素直に濱ちゃんととさ向き合うだけや。彼女さんに負けへん。俺は国民的弟の愛されキャラやもん」
「まぁ、みんなに迷惑かけへんなら好きなようにしたらええよ」
桃「うん、ありがとう、流星。あー！なんか、めっちゃスッキリしたわ！」
顔がさっきまでと全然違う望にホッとする。
話し始めるまで思い詰めたような顔していたから、実はずっと心配だった。
桃「な！な！流星！因みになんやけど！」
身を乗り出し口元を手で隠しながら
「男同士ってさ、どーやってするん？」
小声でこそっと聞いてくる。
桃「実はネットで調べてみて、なんとなくは理解したんやけど、具体的にどーしたらええか分からんくて」
「お前さぁ…、好きになってもらうのに頑張る言うてたとこなのに、もうそれ考えるん？笑」
「やって、考えてみ！濱ちゃんと突然そうなってしまった時に後悔したくないやん！その為にも正しく理解しておかなあかん」
至って真剣な顔でそう言う。
神ちゃん同様、真面目という病気の望。
何この熱量。
めっちゃ話しにくいし。
望は身を乗り出して両手を握りしめ目をランランとさせている。
あー、ちゃんと話さんと納得せぇへんやつ。
「んぅ〜、あ〜、うん、そやなぁ…」
今日は長くなりそうや…。
end
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作者名：JWpurple
| 作成日時：2021年5月16日 20時
