Episode 5-5 ページ49
「轟さんが……左を使わない事は知っていたのですか?」
「…いや、知らなかったよ。
個性把握テストの時は必要無いんだと思ってたし、
1戦目も右の方が効率が良かったんだって思った。
でも、私との模擬戦で使える場面は沢山あった。
自分がピンチなのにも関わらず使おうとしなかったじゃない?」
「それで、使えない何かがあると?」
「そうなるね。」
結局最後まで使ってはくれなかったけどね。
誓いというには執念深さを感じた。
ワイヤーに締め付けられている時も、
右の氷が通じないと分かった時だって
彼は一切左の炎を使わなかった。
だから最初は使わないのでは無く使えないのだと
思ったわけだけど……。
深淵を覗けば、そこには怨念にも似た恨みがあった。
父親を憎んでいるような目と口振り。
轟クンの左の炎はその憎悪の対象と同じモノなのだろう。
「何を話しているかはモニタールームからでは
聞き取れませんでしたが、白雪さんは轟さんに
……使って欲しかったのですか…左の力を。」
「…うん、だって彼も感じていたはずだったんだよ。
私と轟クンとの間には圧倒的壁があった。
理解していたんだよ轟クンってばさ。
戦う術を知っている彼なのにそれを出さなかったのには理由があるはずだったからね。」
「聞くことは出来ましたか?」
「間接的な形であったけど想像はつくさ。」
アイツと呼ばれる男への憎しみ。
それだけが渦巻いていた。
容易に仮定は確信へと変わった。
「……知りたい顔をしているけど、私にそれを
言う権利は無いからね。」
教えてあげないよと微笑むと少しだけムクれた
ヤオモモは、最後にと思い出したように
疑問を投げかけてきた。
「そういえば、昨日白雪さんは相澤先生の去年の
出来事を知っていらしたけど……。
本来なら生徒である私たちは知らないはず。
何故、知っていらしたんですの?」
「ふふ♪…………それも秘密!!」
「きっ気になりますわ…!!」
「残念だったね、なんでも答えてあげられる
わけじゃないよ……あと、(名前)でいいよ。」
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壱号 - 初っ端からチート感漂う夢主ちゃん（笑）でも世界観違うとこからやってきて、リボーンの方は完結後の話っぽいので完成された強さ感はあるよね! (2020年9月18日 8時) (
レス) id: 3ef1b144c8 (このIDを非表示/違反報告)
ヒーロー見習い - 読み直し組です。何度見ても面白いです!!意外と読み返すといろんな所に伏線あって「…ここで回収するんだ?!」って次の章とか見てなったりｗ解釈違いだったら恥ずかしいけどwwかなりおすすめ度あるよねリボーン勢にもヒロアカ勢にもクロスオーバー勢もみんな好きそうでｗ (2020年9月18日 8時) (レス) id: 3ef1b144c8 (このIDを非表示/違反報告)
倶利伽羅 - めっちゃ面白い!!かっちゃん落ちと見せかけての轟落ちと見せかけての?ってな感じでいろんな人との可能性あるけど泥沼展開でもなければ、軽い感じの恋愛模様ってよりも仲間意識間での愛情的な?とりあえず好きですリボーン勢もっと出ていいよｂ← (2020年9月18日 8時) (レス) id: 3ef1b144c8 (このIDを非表示/違反報告)
ラッキーボーイ - 続きが気になる展開です!!ちょっと夢主の心情にハラドキですｗ (2020年9月18日 8時) (レス) id: 3ef1b144c8 (このIDを非表示/違反報告)
黒揚羽(プロフ) - REBORNもヒロアカも好きでこの作品の更新が楽しみです！頑張ってください！ (2019年10月6日 11時) (レス) id: f47ff8eb85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唄詠 | 作成日時：2019年8月17日 16時
