第2次大規模侵攻15 ページ21
力の差は歴然で、彼女を追い込むのは簡単だった。
秒速で生成される氷の武器を前に彼女はただただ避けるか防ぐかを繰り返す一方で攻防戦となる。
「…圧倒的力の前にひれ伏しなさい。」
わかりきっていた事では無いのだろうか?
私を相手にたった1人でどうにか出来ると思っていたのだろうか??
彼女の仲間は遠くの工場跡地に待機している。
……何故、応援に来ない？
「…ﾊｧ……ﾊｧ…馬鹿なｯ……ここまで…!!」
「私の攻撃を食い止めるだけで精一杯なのに
よくもあんな啖呵を切れたものよね。
他に、何か策が合ったりするのかしら??」
「…何故……何故だ……早くｯ!!?」
「……?」
何故……早く……の次は?
彼女は何を言おうとした??
私の質問への答えでは無かった…。
ならば、何に対しての『何故』??
「まぁ…いいわ、とりあえず貴女には消えてもらいましょうか。」
「〜ｯ!?何故なのだｯ!!!」
「……可哀想に。」
「だま……れ………ｳｸﾞｯ!?」
通常サイズよりも大きい槍を生成し、空中へ逃げる彼女を貫く。
「
「ｳﾞ……クソｯ……ｸﾞﾊｯ……ｳﾞｳﾞ…な、ぜ……?」
「喋らない方が良いわよ、致命傷だから。
お仲間が到着するまで大人し…く……?
あぁ…なるほど、そういうこと。」
「何が、い……いた、い…!!」
血反吐を吐きながら串刺しになっている彼女を見上げると声に力は無かったものの、その視線は未だ折れておらず、殺意が篭っていた。
嵐の炎を持つだけある。
大した根性、そして執念……。
使命はボンゴレ独自の解釈だけど、怒涛の嵐ってのは意外と嵐の炎を持つ者の性質だったりするのからしら?
「諦めたら?だって来ないんでしょ、お仲間。」
「ｯ?!!」
「私がボンゴレの直系って知らないわけじゃないわよね?」
「…ﾌﾞﾗｯﾄ……ｵﾌﾞ…ﾎﾞﾝｺﾞﾚ………!!」
正解と微笑んでみせれば、またその視線の熱が深まった。
……カタストロフファミリー。
ボンゴレとは敵対組織だったわね確か。
カタストロフのボスとは、何度か対峙した事があったけれど…。
でも敵対関係で在りたいわけじゃなかった。
彼は、悪徳マフィアの殲滅を優先としてた。
つまりは…彼女のような部下を持ったばかりに敵対してしまった。
そして、今回の行き過ぎた行為が彼女に自滅を
もたらしてしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 117人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ワールドトリガー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
唄詠(プロフ) - はらぺこあおむしさん» 期待に添えられるような力かは分かりませんが、頑張ります！応援ありがとうございます!! (2019年6月13日 23時) (
レス) id: ea4e738573 (このIDを非表示/違反報告)
はらぺこあおむし(プロフ) - ぎゃー、夢主ちゃんとうとう力の全てを出す感じですか？長かったような短かったようなまだまだ楽しみにしています (2019年6月12日 22時) (レス) id: e8dc64ea52 (このIDを非表示/違反報告)
唄詠(プロフ) - 秋が生き易いさん» ありがとうございます!!私も夢主ちゃんを描いていてとても楽しいので、そう言って頂けると嬉しいです。これから更新頑張ろうという気持ちになります。 (2019年5月26日 1時) (レス) id: ea4e738573 (このIDを非表示/違反報告)
秋が生き易い - 夢主にマジ惚れる。惚れてまうやろぉぉぉぉぉ！ (2019年5月24日 0時) (レス) id: 1a136e5fb0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：唄詠 | 作成日時：2019年5月18日 22時
