王子の気まぐれ2 ページ8
「お前がボスのお気に入り?」
軽いテンションで声をかける。
少し肩が揺れたが、コイツは平然としてて
オレなんて怖くないって顔。
寧ろ…何で此処に居るのかって顔してる。
「＿＿＿＿prince the ripper．」
ほーらな?
オレの顔見て二つ名が出てくるコイツは黒。
ボスがオレらに秘密で会いたがってる事を
伝えると、少しの間と共にまた平気な素振り
で応える。
それが嘘なのか本当なのかは分からなかった。
でも＿＿＿＿。
特別視してるくせに特別な関係じゃないと
否定するコイツが、自分のことなんて
忘れていたはずなんだと困ったように
微笑むコイツが気に食わない。
ボスはどうでもいい奴のことなんて
覚えてない。
本当に忘れてるならお前のことなんて呼ばない。
忘れられて当たり前なんて思ってる奴が
そんな顔するかよ。
忘れられてなくて、覚えていてくれて
嬉しかったくせに。
イタリアに着いて、ひとりで観光すると
言ったアイツの後を付けようとも思った。
でも、これ以上は流石にボスにバレたら
ヤバイと思ってやめた。
「なぁ…お前名前は?」
オレのことを王子と呼ぶコイツに名前で
呼ばせたのはオレの事を覚えていて
欲しかったから。
「＿＿＿＿(名前)。」
「いい名前じゃん、またな♪」
今は呼ばない…でも次会える事を楽しみに
待ってろよ。
オレがお前の名前を呼ぶまで後＿＿＿＿。
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キア - とても面白いです！続き待ってます、応援してます頑張ってください (2018年8月10日 10時) (
レス) id: 58399249fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唄詠 | 作成日時：2018年6月24日 23時
