新たな刺客1 ページ50
．
．
「こんばんは生徒会長、こちらで何をされているのかしら?」
突然の声に慌てて振り返る。
既に見知った顔に冷や汗が頬を伝った。
「…鈴木アーデルハイト。」
「私の質問に答えてもらいます。」
「その様子じゃ…失敗だったか。」
此処で彼女と当たるなんて視えなかった。
ベルが失敗した??
それならそれでどうして彼女は殺気を
ボクに向けている?
「…繁桝 弥生に危害を加えようならば、
私がここで粛清します。」
「ｯ!?」
馬鹿な…シモンが向こう側？！
こんな未来、視えなかった!!
だって、彼らは完全に勾玉の効力外だった。
「……先手を討たれたか。」
まさか、ボクらよりも早く手を出していたなんて。
…ならベルは??
「ベルはどうしたの?」
「さぁ…運が良ければ生きているでしょう。」
「…なるほど。」
…駄目だ、安否が確認出来ない。
白蘭の張った網のせいで視えない。
ギリギリ彼女から視える勝敗の景色は
完全に負けを示している。
「…ここまで読んでいたのか、ユニ!!」
勾玉の力を見くびっていた。
ユニ自身勾玉の範疇であることを悟って
いたから心のどこかで大丈夫なのだと
思い込んでしまってた。
分かっていても勾玉を知らなかったのか…。
だから効力から逃れられず、繁桝の為に力を行使した。
「…貴女が居ると彼女が悲しむわ。」
「ちょｯ!?こんな街中で暴れないでよ!!
人が中に居るんだよ?」
「貴女がそこから動かなければ、無事です。」
そんなの無理に決まってるじゃないか!!
何普通に攻撃してきてんの馬鹿なの!?
ボクじゃなかったら今の一発避けきれなかったよ!!
これだからマフィアは嫌いなんだ!!
すぐ暴力で片付けようなんてするから!!
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キア - とても面白いです！続き待ってます、応援してます頑張ってください (2018年8月10日 10時) (
レス) id: 58399249fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：唄詠 | 作成日時：2018年6月24日 23時
