ボクは憂鬱キミは不機嫌2章【REBORN】 (ページ48)

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読み合い合戦5 ページ48

「やぁ、ユニ…久しぶりだね。」

「お久しぶりです(名前)さん。」

「衛兵はどうしたの?アレで全部??」

会議室に1人座るユニに辿り着くまで
ジッリョネロの雑魚共を倒してきたけど、
キミの守りがここまで手薄だったとはね。

みんな、彼女が大事なのかな?

「…γは、無事ですか?」

「視えてるだろう?」

「いいえ、この策は貴女の眼を潰すと同時に
私の力も塞がれます。」

「そこまでしてボクの眼を失わせたかった?
残念だね、ここに来るまでにボクは躊躇なんてしてないよ。」

「…でしょうね。」とため息混じりに何かを悟った
ような顔で微笑むユニはボクを視ていなかった。

「いい度胸してるね、ボクを前にしても彼の
ことを気にするなんて。」

「…。」

「悪いけどキミには少し眠ってもらうよ。
今のキミは邪魔なんだ、解るよね?」

「えぇ、解っています。」

だから待っていたのだと言いたげな顔で
ボクを見上げる目には覚悟があった。

「気に入らないな、その目。」

「ぇ？」

「おやすみ。」

手刀で意識を奪いそのまま抱き寄せる。
こんな小さな体に沢山の命が背負わされている。
運命なのだと受け入れるキミが嫌い。
抗わないキミが好きになれない。

使命を真っ当しようと笑うキミが
嫌いだよ。

「憐れな子。」

ユニを抱いたまま生徒会室の扉を開ける。
ソファに寝かせてその横にそっと座る。

不安そうに眠るユニの頭を撫でる。

「…だってボクの力なんて無くてもキミには
キミを守ってくれる誰かが居るから。」

だからボクは必要無いんだと思った。
ミルフィオーレに攫われた時からお互い
惹かれる何かがあったね?

守って欲しいって言われること知ってた。
光を映さない瞳を視た時から。

キミには視えていなかったのかな?
でもボクには視えていたから。

キミを守ってくれる存在を。
キミを大事に思ってくれる存在を。

＿＿＿＿明るい未来を。