ボクは憂鬱キミは不機嫌2章【REBORN】 (ページ47)

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読み合い合戦4 ページ47

「いいのかい?今の彼女の身の回りは手薄だよ?」

「日頃の行いが悪かったね。
ボクはキミを潰したい。」

「ワガママな子だ♪」

アンタにだけは言われたくないけどね。
自分のワガママで世界ぶっ壊すような奴に
だけは言われたくないし、負けたくない。

大嫌いな奴には負けたくない。

「…まだ甘いよ。
そんなんじゃ救えるものも救えない。」

「お前に何が分かる…白蘭!!」

「ボクはユニチャンの為なら何でもする。
…じゃあ(名前)チャンは?
まだ迷ってる…今この瞬間でも。」

「黙れｯ!!」

攻防が続く…分かってるさ。
ボクが本気を出せばすぐにでもキミを
殺せちゃうことだって。

そうだよ、ボクはお前を殺せない。

したくてもできない。

「んなの…そんなのお前が1番分かってるクセにｯ!!」

「…ｳｯ!!?」

「大丈夫、殺しはしない。
…苦しんではもらうけどね?」

ポタポタと白蘭の口元から赤い液が溢れ出る。
次第に吐血は止まなく、過呼吸気味に地べた
に這いつくばってやがて倒れ込む。

「…死なせはしないよ。
せめてそこで苦しんでなよ。
内臓を少し弄っただけだよ、これくらいは
許してね?」

「…ﾊﾊ……こんなのズルい、よ。」

「まだそんな軽口叩けるなら大丈夫そうだね。
じゃあ、ボクは行くよ。
そこで一生這いつくばってなよ。
お姫様を守れなかった騎士様?」

ニタリと意地悪に嗤うと、漸く白蘭から殺気が
溢れ出した。

「今になって足掻いても無理だよ。
ボクをその気にさせたのはキミなんだから。
ずっと後悔して生き延びなよ。」

１回くらいは良いデショ?
こんな事してもさ。

だってダイキライなんだよ。
ボクの目を奪う為にボクの愛する人達を
傷つけた奴なんだ。

このくらいしても許されるでしょ?

それに、その痛みはキミが受けて当然な悼みだ。

「キミの犯した罪の重さに潰れてしまえ。」

十三仏ってそういう力だから。
審判の決定は覆らない。
本来なら死を持って償ってもらうんだけどね。

でもそうはしない。
ボクには必要の無い存在だけど。
ボクの大事な人達には少なくとも必要だから。

だから死よりも苦痛な痛みを味あわせてあげる。