読み合い合戦3 ページ46
「ヒバリの激励が思いの外…当たりだったか。」
この様子だったら繁桝のご兵は手薄。
ボクが此処で突っ込んでもまだ誰にも
気付かれない?
「…行こう。」
目的地を変更して再び走り出す。
今ならボク1人で事済むかもしれない。
それならそれでいい。
丸く収まるんだったら…この街に居られなくても
構わない。
雲隠れだってなんだってして
1人で生きていく。
「もう…1人でも寂しく無いから。」
会えなくなるのは悲しいけれど、これが今出来る
最善なら…尽くすよ。
「＿＿＿＿そうなるとボクの出番なんだよね♪」
気配を追って並中に向かう。
何を思ってこの場所を選んだか知らないけど。
生徒会長として最期の仕事でもしようか。
「関係者以外は立ち入ることを禁じてるんだよ。」
小さな白い羽を背に空を飛ぶもうひとつの
大空に憎悪の視線を送る。
よりにもよってご兵の1人がこの男だった
とは思わなかった。
「……待て…ならここに居るのは!?」
「ピンポーン♪大正解だよ(名前)チャン!!」
「馬鹿な…気配は確かに繁桝を!!
何故ユニがここに居る!?」
何処で間違えた…?
視間違えるはずなんてありえない。
だってボクの眼は真実しか映さない。
「＿＿＿＿幻術?」
このボクが幻術にかかった?
でも他には無い…けどどうして??
「…ボクに、何をしたｯ!!」
「ボクだけが知ってる…(名前)チャンの力。
使い道だってね?だったら使わせなくする手
だってあるんだよ。苦労したけどね♪」
「闘いの勃発はお前のせいだったのか…。
そしてボクの心眼を発動させなくした。」
「アタリ♪」
＿＿＿＿それで、勝った気でいるの?
心眼が使えないから何?
引き返せって??
ユニから手を引いて下さいってこと?
「…こんなのただの好機だよ。
今のユニの未来視は邪魔なんだよね。」
「…!!」
「だったら潰すしかないよね？」
「いいよ、ボクが相手してあげる。」
駆け引きは嫌いだよ…ボクが一方的に勝つからね。
でも今回は今だけは別。
こんなスリル今までにないよ。
読み合いが楽しくってしょうがない。
当たる未来も当たらない未来も濁流みたいに
押し寄せて流れ込んでくる。
頭の中がパンク寸前だよ。
それでも…今だけは愉悦に浸らせてもらうよ。
＿＿＿＿懇願してきたキミの死を。
せいぜい足掻いて生き残ってよね。
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キア - とても面白いです！続き待ってます、応援してます頑張ってください (2018年8月10日 10時) (
レス) id: 58399249fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唄詠 | 作成日時：2018年6月24日 23時
