未来の異変 ページ39
「わた、しは……!!」
「いいよ、分かってるから。
凪が答えを今出せないこと…でもね。
覚悟が決まったら…。」
1度言いかけて言葉が詰まる。
「…?」
未来の変動を知覚した。
今、此処で凪の立場を変えるべきか否か。
良い方へと転ぶのかそれとも悪い方へと
転ぶのかの分岐点が視える。
「…(名前)さん、私は骸様を…ボスを守りたい。
だからもう覚悟は…出来てる。」
「……そっか。」
吉と出るか凶と出るかはまだ見えないけど、
凪の覚悟をボクは信じるよ。
「＿＿＿＿＿＿＿＿。」
「…!!…分かった。」
「ありがとう、嫌なこと頼んでごめんね。」
「平気。」
ねぇ、凪?
ボクは信じてるよ。
ボクに助けを求めたキミの心を信じてる。
何度も視た…凪がボクを裏切る瞬間を。
何度も何度も何度も、繰り返し視た。
忘れた事は無い。
きっとそれがこの日なんだって。
ボクは今になって知ったんだ。
そうならなければいいと…キミに出会ったあの
瞬間から思っていた。
でも、それはどうやら無理らしいから。
「ウソツキでごめんね…凪。」
キミの願いは叶えてあげる。
…ボクがキミを助けてあげるから。
＿＿＿＿だから邪魔だけはしないで。
ううん、絶対にさせない。
「ほら?行って…怪しまれる。」
「…ありがとう(名前)さん。」
「うん。」
パタパタと翔ける後ろ姿に未来がブレる。
凪がキーパーソンなんだとボクの眼が通告してるんだ。
「…分かってるさ。」
非道になれないボクへの当て付けなんデショ?
知覚変動に頭痛がやまない。
味方にするべきなんだと痛みとなって
警鐘が鳴り響く。
「＿＿＿＿うるさいなぁ。」
ボクの思い通りに何でもなるわけじゃない。
でもこうして視えてるんだから問題無いだろう?
邪魔してくれるなよ。
今更になって口を挟まないで。
「そうやって、非道になれないからって。
ちょっかい出して来るんだったら…。
今頃になって手を差し伸べようだなんて
都合が良過ぎるんじゃないの?」
そんなご都合主義要らないんだよ。
キミ達のことは受け入れているけど、それは
あくまでも身体の1部としてだよ。
味方だなんて、1度も思ったことないから。
「だから、邪魔するな。」
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キア - とても面白いです！続き待ってます、応援してます頑張ってください (2018年8月10日 10時) (
レス) id: 58399249fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唄詠 | 作成日時：2018年6月24日 23時
