ボクは憂鬱キミは不機嫌2章【REBORN】 (ページ4)

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ひだまりのキミ2 ページ4

「わぁ～凄く美味しい!!」

「そうでしょそうでしょー?」

「温かくて…優しい味。
美味しくて笑顔にしてくれる幸せな味!!」

「幸せの味かぁ…ふーむ、次からそれを使わせて貰おう!!不機嫌な時のヒバリに煎れるのもイイネ!!」

調子が戻り始めた京子にボクもつられて
笑みが零れた。

「あの…ずっと気になってたことがあって。」

「ん?あぁ、ヒバリのことね。」

「な、何で分かったの!?」

「ボクは何でも知ってるよ!!」

わははと態とらしく大きく笑えばキミも
つられて笑う。

「居候させてもらった時期があって。
今でも偶にお世話になってるんだけどね。」

「…居候。」

「なぁに、深く考えなくていいよ。
哀しい思い出じゃないし。」

ゆっくりハーブティーを啜れば、口の中に広がる幸せの味。

あぁ…落ち着く。
好きだなぁ～これだけは。

「そう…これだけは嫌いになれない。」

貴方が初めてボクに教えてくれた優しい味だから。
至福の時だよ…これを飲んでる時だけは。
貴方を思い出すから。

温かいご飯も飲み物も、当たり前を教えてくれた不器用な貴方を思い出す。

「…キョウコ?」

「あ、ごめんね!!なんか…凄く懐かしくなっちゃって！」

「懐かしく?」

カップを転がすボクに京子は軽く微笑んだ。