ボクは憂鬱キミは不機嫌2章【REBORN】 (ページ3)

今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:42,890 hit

ひだまりのキミ1 ページ3

夢主 side

ヒバリと見回りをしてお互いやる事も
あるのでヒバリは応接室に、ボクは生徒会室に
戻った。

「噂って怖いわぁ～ホンットに。」

ろくな事は無い…ただふたりで居るだけで
付き合ってるだとか、婚約者だとか。
馬鹿みたいにはしゃいじゃって、憂鬱だわ。

朝のHRも始まったからか、静かな廊下に
ボクの足音が木霊する。

「…これは。」

取手に手をかける寸前に部屋の中に
気配を感じ取る。
が、これは…多分……。

ガラッと音を立て開けると、そこにはもう見知った顔がソファに座り込んでいた。

「…おはようございます。」

「おはよう。」

「鍵…返そうと思って!!」

「それで、HRも出ないで待ってたの？」

ボクを見て立ち上がる京子はスカートを
ぎゅっと掴みフルフルと首を横に振った。

「…教室に、行くのが怖くて。」

俯く彼女にボクは優しく頭を撫でる。

昨日の記憶が…違うな今日だった。
数時間前にしてくれた誰かさんみたいに
優しく、だけど少し荒っぽく撫でた。

「いいんだよ無理しなくて。
…キミが大丈夫だと思うまで此処に居ていいんだよ。」

だけど、やっぱり京子は泣いていて。
それでも我慢するように震えるから抱き寄せて
背中をポンポンと叩いた。

「だからね…その鍵も持ってていいよ。
いつでもおいで?キミなら好きに使って
くれても大丈夫だから。」

「はいｯ!!」

「ふふ…キミは泣いてばっかりだね?
ボクはキミの笑顔が好きなんだけどなぁ。」

太陽のように微笑むキミが、人前で泣きたがらないキミが…ボクの前だけで泣くっていうのも中々アリかな…なんて。(笑)

「特別にハーブティーを煎れてあげようかな!」

お気に入りのモノをキミあげる。
いつもボクが飲んでる、ヒバリに差し入れ
している優しい味のハーブティー。

「ほら…座って?」

「はい。」

「敬語じゃなくていいってば!」

「はっ……うん!!」

ほらね?
やっぱりキミは笑ってる顔が素敵だ。